1.身近な自然の観察
(5)自然観察・実験のてびき
4.自然界のつりあい・環境保全・地質と地形の世界
(4)自然のめぐみ
(360)高尾山はすごい 3
「きのうのお話であった,常緑広葉樹が生える場所と,落葉広葉樹が生える場所のお話をもう少し分かりやすくお願いします。」
「はいよ。待ってました。そういうことを言ってくれて,モンタ博士は,とってもうれしいね。」
「広葉樹っていうのは,そもそも何なの。」
「広葉樹とは,葉っぱの広い木さ,それに比べて細長いのが針葉樹さ。」
「常緑樹・落葉樹っていうのは,なあに?」
「常緑樹とは,一年中葉っぱを落とさない木で,あたたかい所にあるんだ。」
「どんな葉っぱなの。どんな木があるの。」
「どんな森になるの。高尾山ではどんな所で見られるの。」
「まあまあ,そんなにいっぺんに言われてもこまっちゃうな。そうだ。分かりやすいように,表にしてみるよ。」
「なるほど,表にしてみると,よく分かりますね。」
「つまり,大きく分けて2つの種類の木があるということですね。」
「そのとおりだね。木の名前の1つ1つは分からなくてもいいんだよ。覚えるのは大変だもんね。たとえ名前は分からなくて,葉っぱの特徴などに気づきながら山に登るのもいいもんだよ。」
「虫の名前は分からなくても,どんな仲間なのかが分かることが大切だと,モンタ博士が教えてくれたけど,虫も植物もそうやって見ればいいんだ。」
「そのとおりだね。二人とも少しずつ自然の見方が分かってきたようだね。」
「モンタ博士,2つの種類の木が茂っていて,両方をいっぺんに見ることができる所ってどこかにないのですか。」
「よく聞いてくれたね。ありがとう。みんなのために用意した写真があるよ。」
「あれ! これは『ブラタモリ』だ。」
「そうだよ。この前テレビでやっていたのさ。とてもよい内容で分かりやすくて感心したんだ。それで,遠足に行く3,4年生のために,モンタ博士がアレンジしてまとめたのが,『高尾山てくてく』ということさ。」
「この写真の場所は,遠足でも通るのですか。」
「もちろんだよ。ここが観察ポイント1だから,よーく見てね。」
「へえー。高尾山って,知れば知るほどおもしろい山ですね。」
「高尾山のお話は,まだまだ続きます。お楽しみに。」