3.動物の世界
(3)脊椎動物のなかま
6.その他
(1)動画で楽しむ世界
(338)モグラくん登場
「うわあー! モグラだ。」
「わたし,初めて見るわ。」
「こんな近くで見るのは,モンタ博士も初めてだよ。モグラについては,フッタ博士がとてもくわしいからいろいろと聞いてごらん。」
「フッタ博士! このモグラ,どうしたのですか。」
「4年生のOさんが,見つけて持ってきてくれたんだよ。」
「モグラって,お日様に照らされると死んじゃうって本当ですか。」
「そんなことはないよ。でもね,地面の上ではエサが取れないから,それで死んでしまうそうなんだ。」
「モグラって,いつも土の中にいて,どんなものを食べているのですか。」
「一番好きなのは,ミミズなんだ。他にコガネムシの幼虫やいろいろな虫だね。それから,カエルやトカゲを食べることもあるそうなんだ。」
「いろいろと食べるんですね。」
「そうなんだ。とても食いしんぼうで,一日に自分の体重と同じくらいのエサを食べるんだ。12時間以上,何も食べずにいると死んでしまうらしいよ。」
「へえー。そうなんだ。」
「フッタ博士! さわってもいいですか。」
「ぼくもさわりたい。」
「いいよ。でもね,野生の動物というのはね,どこを通ったのか分からないし,人間にとって害のあるものもあるし,さわったら必ず手を洗うようにすることを忘れないでね。」
「はい。分かりました。」
「はい。分かりました。うわあー! ふかふかですべすべしている感じです。さわっていると気持ちいいくらいです。」
「いい毛並みですね。まるでビロードのようですね。」
「動物の毛って,ふつうは,頭の方からしっぽへ向かってななめに生えているけど,モグラは,短くやわらかい毛がまっすぐに生えているんだ。」
「それはどうしてですか。」
「いい質問だね。それはね,モグラはトンネル(土の中のモグラの歩く所)の中で前に進んだり,後ずさりしたりするためにそうなっているんだ。」
「モグラの手って,体のわりには大きいというか,しっかりしてますね。」
「これまたいいことに気がついたね。さすがオー君だ。モグラの手は土の中を掘って進むために,シャベルみたいになっているんだ。後ろ足はちょっと形がちがうけど,いろいろと考えてみるとおもしろいね。」
「フッタ博士。このモグラを飼いたいです。」
「ぼくも飼いたいです。ちゃんと世話をします。」
「モグラを飼うのはむずかしいね。まず,エサの確保が大変だ。それに,野生の動物はやはり自然にもどしてあげたほうがいいね。」
「それでは,すぐにもどしてしまうのですか。」
「生きているモグラをこんな近くで見ることなんてできないし,しばらくは,校長室前に置いておくから,みんなで見るといいよ。」
「そうですね。土曜日の学校公開までは学校で飼うことにして,おうちの人にも見てもらおう。」
(モグラの動きをビデオでとりましたので,以下アクセスしてください。)