4.自然界のつりあい・環境保全・地質と地形の世界
(3)自然環境の保全
(328)種配りと田んぼづくり
「あれあれ? 何をやっているんだろう。」
「オー君。知らないの。校長先生から『コスモス』の種をもらっているのよ。」
「コスモスって,秋に校庭のあちこちにピンクや白の花を咲かせていた花だね。」
「そうよ。花の咲いた後にみんなで種取りをしたでしょ。それを校長先生がみんなにあげるために取っておいてくれたのよ。」
「そのとおりだよ。国立七小が花いっぱいになったから,今度はみんなのおうちも花いっぱいなるといいかなと思ったんだよ。お庭にまいてもいいし,鉢かプランターで育てるのもいいね。花のある生活って,とてもステキだと先生は思うんだ。」
「まだもらっていない人がいるかもしれないから,みんなに知らせてくるね。」
「まだまだたくさん残っているからね。ほしい人は校長室に来てほしいね。それから,おうちで花の種をまけば,いつでもコスモスの成長の様子が観察できるだろう。それもとっても楽しいと思うよ。小さな種でもたくさんの花を咲かせる,そんな生き物の不思議を感じとってほしいと願っています。」
「あれあれ? こっちでは何をやっているんだろう。」
「わたしも知らないわ。何をやっているんでしょう。」
「田んぼを作っているんだよ。」
「田んぼ? え? どういうことですか。どこにもないですよ。」
「ここは,もともとは田んぼ用に作ったものなんだそうです。それがいつの間にか土を入れてしまって,その後,そのまんまだったみたいですよ。」
「それはもったいないですね。」
「田んぼにすれば,みんなで田植えができますね。」
「みんな知らなくて,この雑草畑を何とかしようと思ってヒマワリやコスモスを植えたりしてきたけど,もともとは田んぼだったことを,ついこの前,教えてもらったんだよ。」
「だれに教えてもらったんですか。だれが気がついたんですか。」
「わたしでーす。はじっこにじゃぐちがあるし,まわりはしっかりとコンクリートで固めてあるし,あれ? っと思ったというわけでーす。」
「よいしょ! よいしょ! みんなで田んぼを復活させましょう。」
「お手伝いはまかせて! がんばりまーす。」
「楽しみな場所がまた一つ国立七小にできてよかったね。田植えをしてから,稲がどのように育つか観察するのも楽しいね。それから,学校で作ったお米でみんなでおにぎりを食べたらおいしいぞ。みなさん! お楽しみに!」