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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
1.身近みぢか自然しぜん観察かんさつ
 (1)昆虫こんちゅう植物しょくぶつ
2.植物しょくぶつ世界せかい
 (5)裸子植物らししょくぶつのなかま
 (8)植物しょくぶつ名前なまえ分類ぶんるい特性とくせいについて
(321)クリスマスカラー(あかみどりしろ
写真
オーくん
「もうすぐクリスマスだ! サンタさんがトナカイといっしょに,たくさんのプレゼントを持ってきてくれるぞ。」

花ちゃん
「クリスマスツリーがかざられ,まちがキラキラ銀色ぎんいろにきらめいて,ジングルベルのきょくながれ,わくわくドキドキのたのしいクリスマスですね。」

学期がっきもみんなとてもよくがんばったから,そのごほうびだね。」
モンタ博士

花ちゃん
「クリスマスには,おいしいものをいっぱいべられるし,にんまりほっこりみんながみんな,にこにこですね。」

オーくん
「どんなプレゼントがあるかなあ? とってもたのしみですね。」

「ところでさ,クリスマスというと,プレゼントのラッピングなど,あかみどりしろおおいけど,どうしてなんだろうね。疑問ぎもんおもったことはないかい。」
モンタ博士

オーくん
「いつも,なにがプレゼントかなあということで,ラッピングはあまりにしてないです。」

花ちゃん
「そういえば,あかみどりしろなどをクリスマスカラーというんですよね。」

「そうだよ。それぞれきちんと意味いみがあるんだよ。りたいとおもわないかい。」
モンタ博士

花ちゃん
「そうですね。そういえばりたくなりました。モンタ博士はかせおしえてください。」

「まず,ツリーだけど,モミやドイツトウヒなどの常緑樹じょうりょくじゅである針葉樹しんようじゅ使つかわれるよね。」
モンタ博士

花ちゃん
「そういえば,モミジ,イチョウ,サクラのツリーなんてないですね。」

オーくん
「モミジなど,っぱがちてしまう落葉樹らくようじゅではまずいんですかね。」

「そうだよ。モミなどのは,1年中ねんじゅう緑色みどりいろをしていて,ふゆでもちないで青々あおあおとしているだろう。そこで,モミの木を『永遠えいえんいのち』のシンボルとして大事だいじにしたというわけなんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「なるほど,それで緑色みどりいろなんですね。」

「それから,クリスマスのかざりつけでかせないのがセイヨウヒイラギだね。みどりっぱだけでなく,あざやかなあかは,ひとをひきつける。しかも,緑と赤は補色ほしょく関係かんけいにあるから,いっそうよく目立めだち,はなやかなんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「なるほど,それであかいろなんですね。」

「それだけではなく,あかはキリストのながしたと,かみあい寛大かんだいさの意味いみもあるんだそうだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「なーるほど。それでは,しろはどうしてですか。」

しろは,純潔じゅんけつゆきあらわいろで,雪のようにきよらかで素直すなおこころをもつようにというキリストきょうおしえがあらわれた色なんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「ふーん。いろいろと理由りゆうがあるんですね。それでは,モンタ博士はかせ。どうして,クリスマスツリーにはいろいろなものをかざったりするのですか。」

「これもいい質問しつもんだ。モミのむといわれる小人こびとのために,はなもの,ろうそくなどをかざってあげたというわけなんだよ。これがうつくしく飾られる現代げんだいの『クリスマスツリー』の起源きげんなんだそうだ。また,小人は,サンタクロースの原型げんけいであるともわれているんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「みんなみんないろいろな意味いみがあるんですね。」

日本にほんでは・・・?
 日本にほんのおしょうがつさむふゆあいだ,いつも緑色みどりいろをしているマツやタケを門松かどまつとしてかざったりする。スギやサカキはご神木しんぼくとして神社じんじゃなどにもよくえられている。とおはなれてむ,日本人にほんじん祖先そせんとヨーロッパじんの祖先が,とてもよくかんかくをもっていたというのは,とてもおどろきだ。冬の寒い季節きせつきている植物しょくぶつ生命せいめい畏敬いけいねんかんじる感覚というのは,人間にんげんとして本来ほんらいもっているものであり,民族みんぞく言語げんご宗教しゅうきょうちがっていても,そのおもいはおなじであるということだろう。
   てくてく自然散歩シリーズ
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