2.植物の世界
(1)花のつくりとはたらき
(308)ハスとスイレン
「これはちょっと変わったハチの巣?」
「これはハチの巣ではないみたいね。何か植物みたいですよ。」
「そうだね。これはね,ハチの巣ではなくて,ハス(蓮)の実なんだ。丸い穴に何か入っているのが分かるかな。それがハスの種なんだよ。ハスという名前は,その姿がハチの巣に似ているから,その名前になったと言われているんだよ。」
「このハスの実は,校長室の前にあるね。」
「大きなエダマメみたいな,『モダマ』といっしょに置いてありますね。」
「あ! 思い出した! 手で持ってふると,シャカシャカと音がするんだ。」
「そういえば,みんなで給食を食べた後に,モンタラボ(モンタ博士の研究室)で音を出して遊んだことがありますね。」
「そうだね。思い出してくれてありがとう。」
「剣のような形をしたものもありますね。」
「これはね,ホウオウボクという木の実で,沖縄に行った時に拾ってきたものなんだよ。これもシャカシャカと音を出して遊べるね。」
「ところで,花ちゃんもオー君も,ハスの実は分かってもらったけど,ハスの花って見たことあるかな。」
「ハスの花? どんな花だったかな。」
「ぼくも見たことないなあ。」
「ハスは池などでよく見られる植物なんだよ。」
「そういえば,国立七小の池の所に咲いていた花があったみたいだけど・・・。」
「わたしも見たことあるわ。大きなきれいな花が水面に咲いていましたね。あれが,ハスの花ですか。」
「ブブー。残念でした。あれは,スイレンというものなんだ。どちらも水生植物と呼ばれるものなんだ。」
「水生植物? 聞いたことないなあ。」
「水生というから,水に関係があるのですか。」
「そうだね,水生植物というのは,水の中で生活する植物さ。ハスもスイレンのどちらも水生植物だね。でも,花はちょっとちがうんだ。下の写真を見れば,ちがいが分かるよ。よく見てごらん。」
「ハスもスイレンも,きれいな花ですね。ピンク色の花びらがすてきですね。」
「そうだね。どっちもいい花だね。ところで,よく似ている植物だけどちがいもあるんだよ。」
「どこがちがうのですか。」
「ハスは水の上に突き出て咲くけど,スイレンは水面ぎりぎりなんだ。」
「ハスの花も見たいね。国立七小の池にもあるといいのになあ。」