東書キッズ

５．各学年（かくがくねん）の授業実践（じゅぎょうじっせん）・地域活動（ちいきかつどう）
（5）５年生（ねんせい）

（305）５年生（ねんせい）の稲刈（いねか）り

「きのう，稲刈（いねか）りに行（い）ってきました。」

「たくさんの稲（いね）をカマで，ザクッザクッとがんばって刈（か）ってきました。」

「どのくらいの広（ひろ）さの田（た）んぼなんだろう。」

「どのくらいのお米（こめ）がとれるんだろう？」

「国立市（くにたちし）の農業（のうぎょう）委員（いいん）のみなさん！教（おし）えてください。」

「まず，田（た）んぼの広（ひろ）さだけど，だいたい一反三（いったんさん）畝（せ）くらいだね。」

「え！いったんさんせ･･･？何（なん）のことですか。」

「昔（むかし）の広（ひろ）さ・面積（めんせき）の単位（たんい）で，今（いま）でも農業（のうぎょう）をおこなっている人（ひと）がよく使（つか）うものだよ。だいたいだけど，一反（いったん）とは10アールくらいで，一（いっ）畝（せ）とは１アールくらいだね。つまり，この『国立（くにたち）さとのいえ』の前（まえ）の田（た）んぼは，約（やく）13アールくらいだね。ようするに，１アールが100平方（へいほう）メートルなので，13アールというのは，1300平方メートルだね。」

「へえー。昔（むかし）の面積（めんせき）の単位（たんい）というのがあるんですね。とても勉強（べんきょう）になりました。」

「次（つぎ）に，今年（ことし）のお米（こめ）のできはどうでしたか。」

「とってもよく育（そだ）ったけど，台風（たいふう）があっただろう。そのために稲（いね）が少（すこ）し倒（たお）れてしまってね，ちょっと刈（か）りづらいかもしれないね。」

「大丈夫（だいじょうぶ）です。ぼくたち一生（いっしょう）けんめいに刈（か）ります。ところで，どのくらいのお米（こめ）がとれるのですか。」

「そうだね。約（やく）500キログラムくらいは収穫（しゅうかく）できると思（おも）うね。」

「へえー。そんなにたくさんとれるんですか。すごいですね。」

「このお米（こめ）の品種（ひんしゅ）は，『キヌヒカリ』というもので，とってもおいしいよ。」

「私（わたし）たちも食（た）べたいですね。」

「もちろん食（た）べられるよ。みんなで植（う）えた稲（いね）だもんね。」

「６月12日に植（う）えた苗（なえ）が，こんなにみごとに大（おお）きくなってうれしいです。」

「でも，ぼくたちは，植（う）えただけだよね。」

「お米（こめ）は勝手（かって）に大（おお）きくなったのかな。これまで何（なに）もしないでよかったのかな。」

「よく気（き）がついてくれてえらいね。このお米（こめ）は夏（なつ）の間（あいだ），いろいろな世話（せわ）をたくさんしてきたんだよ。」

「どんな世話（せわ）をしてくれたんですか。」

「まず，水（みず）の管理（かんり）をしてきたんだ。水がたくさんありすぎてもいけないし，もちろん水が少（すく）なすぎたら，枯（か）れてダメになってしまうからね。」

「他（ほか）にもまだあるのですか。」

「一番（いちばん）たいへんだったのは，草（くさ）取（と）りだったね。夏（なつ）の暑（あつ）い日（ひ）もおじさんたちが集（あつ）まって，田（た）んぼのまわりの畦（あぜ）や，田（た）んぼの中（なか）の雑草（ざっそう）も取（と）ったんだ。」

「暑（あつ）い中（なか），ほんとうにありがとうございました。」

「今度（こんど），お米（こめ）を精米（せいまい）して，国立七（くにたちなな）小（しょう）に届（とど）けるからね。楽（たの）しみにしていてね。」

「ありがとうございます。みんなでおにぎりにして食（た）べまーす。楽（たの）しみでーす。」