2.植物の世界
(14)不思議な植物シリーズ
(285)不思議な草? のびろのびろ!
「あれあれ? 上の写真は何ですか。」
「丸ぼうずのお人形みたいですね。」
「でも,よく見ると,緑の葉っぱみたいなものもついているようですね。」
「よく見ると,かわいいですね。これは何ですか。モンタ博士。」
「これはね,モンタ博士の不思議な植物紹介の3つ目だよ。」
「いままでに,エアプランツとか,食虫植物とかありましたね。」
「これは,モンタ博士が作ったものでも,発見したものでもないんだ。この前,ある花屋さんに行った時に見つけたものなんだ。おもしろそうなので,つい買ってしまったというわけさ。」
「ところで,何なんですか。こいつは?」
「正式な商品名を出すといけないので,名前は言わずに遠慮しておくけど,よく見てごらん。何か気がつくことはないかな。」
「番号と日付が書いてありますね。つまり継続観察しているわけですね。」
「そのとおりだよ。このお人形みたいなのは,中にはおがくずがつめてあり,上のほうには植物の種子を入れてあるんだ。そして,水をやるとその植物が芽を出してきて,何だか毛が生えてるように見えるということなんだ。」
「つまり,植物の成長の変化が楽しめるということですね。」
「どうやってここまで育てたのですか。」
「初めに水を含ませて,後はたまに水をやるだけさ。」
「何だかかんたんだけど,おもしろそうですね。」
「おもしろそうだし,何だかとってもかわいい感じですね。それに,緑の葉っぱが髪の毛みたいで,目にも優しい感じでいやされますね。」
「そうだね。このままでどのくらい伸び続けるんだろうね。」
「伸びすぎたら,とこやさんみたいにカットしてあげたらいいね。」
「カットだけでなく,リボンもつけてあげたらいいかもね。」
「ところで,この植物って何ですか。」
「イタリアンライグラスというイネ科の植物らしいよ。」
「よく見ると,白い根のようなものも見えますね。」
「白い根は白髪のようにも見えますね。」
「これからどのくらい伸びるのでしょうか。」
「そうだね。それはモンタ博士にも分からないんだ。」
「みんなでずっと継続観察してみようよ。」
「そうですね。いつまで伸びるか,どんな花を咲かせるか楽しみですね。」
「そうだね。楽しみだね。校長室前に置いておくので,みんなで見においで。いっしょに観察しよう。」