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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
2.植物しょくぶつ世界せかい
(3)被子植物ひししょくぶつ双子葉類そうしようるい)のなかま
(281)エゴノキと運動会うんどうかい
写真
花ちゃん
「うわあー! きれいなはなですね。」

オーくん
「すてきなはなですね。いろもまっしろでいいですね。」

花ちゃん
「まるでシャンデリアのようですね。」

オーくん
「そうだね。それじゃ,『シャンデリアの』という名前なまえにしようか。」

「そうだね。自分(じぶん)たちでお()()りの名前(なまえ)をつけるのもいいね。」
モンタ博士

花ちゃん
「ところで,モンタ博士(はかせ)。この()名前(なまえ)(なん)というのですか。」

名前(なまえ)は『エゴノキ』というんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「あまり()かない名前(なまえ)ですね。」

花ちゃん
「そうね。(わたし)(はじ)めて()(はな)です。」

「そうかな。このエゴノキというのは,モンタ博士(はかせ)のおうちの(ちか)くの(ぞう)木林(きばやし)ではあちこちに()られるものだけど,みんなも見たことあるでしょう。」
モンタ博士

オーくん
「どこにあるのですか。ぼく,()たことありません。」

花ちゃん
(わたし)()たことがありません。どこにあるのですか。」

「バス道路(どうろ)の『富士見台(ふじみだい)第一(だいいち)団地(だんち)』の交差点(こうさてん)(ところ),『第一団地』のバス停留所(ていりゅうじょ)(ちか)くに2(ほん)あります。きのう()たら,(はな)満開(まんかい)になりそうだったね。」
モンタ博士

オーくん
「エゴノキというのは,ちょっとへん名前(なまえ)ですね。名前にはどういう意味(いみ)があるのですか。」

「よく()いてくれたね。エゴノキのエゴとは『えぐい』という意味(いみ)で,あくが(つよ)くて(した)やのどを刺激(しげき)するような(あじ)があるからなんだ。)(かわ)にその『えぐみ』があり,『エゴサポニン』というものが(ふく)まれているんだ。」
モンタ博士

オーくん
(なん)だかむずかしいお(はなし)になってきたみたいですね・・・。」

「それでは,おもしろいことを(おし)えてあげよう。(むかし)()どもは,この()をたたいて液汁(えきじゅう)(かわ)(なが)したんだ。すると,(さかな)仮死(かし)状態(じょうたい)になり,それで魚を()ったそうだよ。モンタ博士(はかせ)はまだやったことがないから,今度(こんど),実がなったら実験(じっけん)してみようと(かんが)えているんだ。みんなもいっしょにやってみよう。」
モンタ博士

花ちゃん
「でも,(さかな)がかわいそうじゃないですか。」

オーくん
仮死(かし)状態(じょうたい)というのは,()んじゃうわけではないから,いいんですよね。」

「でも,()(もの)をむやみに,おもちゃみたいにあつかうのだけはやめよう。」
モンタ博士

花ちゃん
「そうですね。(いま)は,きれいなまっ(しろ)なすてきなお(はな)(たの)しみましょう。」

オーくん
「そうだね。そうしよう,そうしよう。」

花ちゃん
「この(まえ)()()(えき)(まえ)にハナミズキがまっ(しろ)なお(はな)()かせてくれたし,そし て,(いま)はエゴノキだし,白い花っていいですね。」

「そうだね。(いま)(しろ)(はな)一番(いちばん)だ。(みどり)がこくなってくると白い花が目立(めだ)つね。」
モンタ博士

オーくん
「フン! プンプン! (しろ)(はな)なんかきらいだよ。」

「え! どうしてきらいなの。きれいなお(はな)だよ。」
モンタ博士

オーくん
「ぼくは赤組(あかぐみ)だ。運動会(うんどうかい)()つのは赤組だ。(あか)(はな)一番(いちばん)だ!」

「そういうことか・・・。それでは,(いま)()いている(あか)(はな)(さが)そう!」
モンタ博士

   to be continued(つづく)
   てくてく自然散歩シリーズ
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