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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
3.動物どうぶつ世界せかい
 (5)ハチのなかま
(264)ハチのひみつの世界 14 「アシナガバチ(3)」
写真
花ちゃん
「うわあー,いろいろなハチの()がいっぱいですね。」

「これは全部(ぜんぶ)アシナガバチの()なんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「アシナガバチは,いろいろな種類(しゅるい)がいるけど,()(かたち)もいろいろなんだ。」

「そのとおりだね。今日(きょう)は,アシナガバチの()についてお(はな)ししようね。」
モンタ博士

花ちゃん
「でも,このハチの()から,ハチは()てこないのかな。」

オーくん
(なに)()ってるんだよ,(はな)ちゃん。アシナガバチのハチの()は1(ねん)ぽっきりなんだよ。だから,巣からハチが()てくることはないんだよ。」

花ちゃん
「そうでしたね。ところで,(おな)じアシナガバチでもいろいろな()があるなんて,おどろきですね。」

「ちがいもあるけど,その(まえ)に,共通(きょうつう)部分(ぶぶん)もあるだろう。(なん)だろうね。」
モンタ博士

オーくん
「まず,()全体(ぜんたい)(おお)きさのちがいはあっても,(ひと)(ひと)つの巣はみんな(ろっ)角形(かくけい)(かたち)をしていますね。」

花ちゃん
「それから,(いろ)のちょっとしたちがいはあっても,みんな灰色(はいいろ)っぽいですね。」

「そうだね。かれた()をかじりとったり,けずりとったりしたのは(おな)じだもんね。では,(ひと)(ひと)()ていこうか。まず,(した)(しゃ)(しん)を見て,(なに)()がついたり,発見(はっけん)したりできたかな。」
モンタ博士

写真
花ちゃん
「このハチの()は,(ひと)(ひと)つがとても(おお)きいですね。」

「これは,キアシナガバチの()だよ。」
モンタ博士

オーくん
「モンタ博士(はかせ)()(あな)(おお)きいということは,成虫(せいちゅう)も大きいということですね。」

「そうだね。キアシナガバチは,アシナガバチの(なか)でもとくに(おお)きいほうだね。」
モンタ博士

オーくん
「それにしても(おお)きな()ですね。」

(おお)きいということは,それだけ,()(づく)りがうまくいったということだね。」
モンタ博士

花ちゃん
(つぎ)のハチの()(おお)きいですよ。」

写真
「これはね,セグロアシナガバチの()なんだよ。このハチも成虫(せいちゅう)はかなり(おお)きいね。」
モンタ博士

オーくん
(まえ)のによくているけど,ちょっとそりかえった(かたち)になっているね。」

花ちゃん
「そうね。キアシナガバチの()は,もう(すこ)(やま)のようになっているわね。」

「そうだね。では,この(ふた)つのハチの()共通点(きょうつうてん)はないかな。」
モンタ博士

花ちゃん
「そうですね。両方(りょうほう)ともハチの()()は,どまん(なか)にありますね。

「そのとおり,()がどの部分(ぶぶん)にあるかということも,大切(たいせつ)なポイントなのさ。ところで,(した)のハチの()はどうかな。」
モンタ博士

写真
オーくん
「あ! ()はまん(なか)ではなくて,はじっこにありますね。」

「そうだよ。このハチの()は,コアシナガバチのものなんだ。」
モンタ博士

花ちゃん
「コという文字(もじ)がつくということは,とても(ちい)さいアシナガバチなんですか。」

「そうでもないんだ。ハチの()(あな)はそれほど(ちい)さくないね。ところで,(つぎ)写真(しゃしん)のハチのほうが小さくて,きゃしゃな(かん)じのハチなんだ。」
モンタ博士

写真
オーくん
「なるほど。()(あな)(ちい)さい(かん)じですね。それに,(まえ)のものほどがんじょうではなさそうですね。」

花ちゃん
「ハチの()()かりますが,()っぱがちょっとじゃまですよ。モンタ博士(はかせ)!」

「そうじゃないんだよ。このムモンホソアシナガバチというハチは,()っぱのうらに()(つく)る,とっても()わった()(づく)りをするんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「へえー,おもしろいハチもいるんですね。」

「おもしろいといえば,(つぎ)(しゃ)(しん)()てごらん。ハチと()というと,(まる)っぽい(かん)じのものが(おお)いけど,これはどうだろうね。」
モンタ博士

写真
オーくん
「ずいぶんと(なが)(ほそ)いハチの()ですね。」

花ちゃん
(よこ)(なが)くできる()なんですか。」

「そうではないんだ。写真(しゃしん)をとるために,このようになっているけど,本当(ほんとう)はたてに(ほそ)(なが)くのびるようなハチの()なんだ。」
モンタ博士

オーくん
「この()もどちらかというと,きゃしゃな(かん)じですね。」

「そうだよ。名前(なまえ)()わなかったね。これは,ヒメホソアシナガバチという種類(しゅるい)なんだ。成虫(せいちゅう)はやはり(ちい)さい(かん)じだね。」
モンタ博士

花ちゃん
「いろいろいるんですね。わたし,おどろきました。」

「それでは,これが最後(さいご)だよ。写真(しゃしん)()て,(なに)()がつくかな。」
モンタ博士

写真
オーくん
(まえ)のハチの()のまゆのふた,つまりキャップみたいのは全部(ぜんぶ)(しろ)だったけど,こいつはちょいと緑色(みどりいろ)したうすいクリーム(いろ)をしているね。」

「そうなんだ。ほとんどのアシナガバチのキャップは(しろ)いんだ。このキボシアシナガバチとヤマトアシナガバチは,こういうクリーム(いろ)をしたキャップなのさ。」
モンタ博士

花ちゃん
「それにしても,このハチの()(ちい)さいですね。」

「そうだね。(ちい)さいね。ではどうして小さいのかな。」
モンタ博士

オーくん
「もともと(ちい)さいハチの()ではないの。」

「このような(ちい)さなハチの()は,母親(ははおや)バチが巣を(つく)っている(とき)に,途中(とちゅう)から作れなくなったということなのさ。」
モンタ博士

花ちゃん
「つまり,()最後(さいご)まで完成(かんせい)できず,(とり)やクモなどに()べられちゃったということですね。」

オーくん
「いろいろと苦労(くろう)しながら()(つく)っているんですね。」

   てくてく自然散歩シリーズ
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