トウショキッズ 東書KIDS

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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
3.動物どうぶつ世界せかい
 (5)ハチのなかま
(258)ハチのひみつの世界 8 「トックリバチのなかま」
写真
オーくん
「あれ? この()(なか)(まる)いものは(なん)だろう。」

花ちゃん
「どろのかたまりのようですね。」

「この(まる)いものは,二人(ふたり)ともはじめて()るかもしれないね。これはハチの()なんだ。トックリバチというハチの巣なんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「え! これがハチの()? こりゃあ! ビックリバチだ。」

花ちゃん
「トックリバチのトックリとは,お(さけ)などを()れるつぼのような()(もの)のことですね。そのトックリによくにているので,トックリバチというんですね。つまり,そっくりバチといってもいいかもしれませんね。」

「そうだね。それでは,今日(きょう)はトックリバチについてお(はなし)をしようね。」
モンタ博士

オーくん
(いま)までのハチは,(つち)(なか)()(つく)っていたけど・・・。」

写真(しゃしん)()をよく()てごらん。このトックリバチは,自分(じぶん)(つち)をかじって(あつ)め,()(つく)場所(ばしょ)まで土を(はこ)び,()(くさ)(えだ)何度(なんど)もぬりつけていくんだね。」
モンタ博士

写真
オーくん
前足(まえあし)ではさんで(はこ)ぶんですね。」

花ちゃん
何度(なんど)も何度も(はこ)んでは,前足(まえあし)とあごでうすく()きのばしながら,とっくりの(かたち)にしていくんですね。まるで,左官屋(さかんや)さんのようですね。」

()はもっともりっぱなエリのつぼを(つく)るミカドトックリバチだね。」
モンタ博士

オーくん
「トックリバチはどのくらい往復(おうふく)するのかな。どのくらいの時間(じかん)(つく)るの。」

「ある(ひと)調(しら)べた(けっ)()では,20(かい)くらい(おう)(ふく)したらしいよ。それに,()(かん)は1時間くらいかかったそうだ。」
モンタ博士

花ちゃん
「とっくりができあがってから,どうするんですか。」

()をよく()てごらん。おしりを()れているのが()かるかな。さて,ハチは(なに)をしているのだろうね。」
モンタ博士

写真
オーくん
「ひょっとして,たまごを()んでいるのですか。」

「では,(なか)をのぞいて()ることにしよう。」
モンタ博士

写真
花ちゃん
(しろ)くて(ほそ)(なが)いものが,(ほそ)(いと)のようなもので(うえ)からぶらさがっているわ。」

オーくん
「やっぱりこれは,たまごのようですね。」

花ちゃん
「たまごを()みつけた(あと)は・・・。」

(つぎ)()()てごらん。ハチが(なに)かを()れようとしているね。」
モンタ博士

写真
オーくん
()かった。これは,ガの幼虫(ようちゅう)ですね。たまごからかえったトックリバチの幼虫が()べるために()れているんですね。」

「ここで,復習(ふくしゅう)をするよ。このガの(よう)(ちゅう)()きているんだっけ?」
モンタ博士

花ちゃん
()きてはいるけど,あまり(うご)けないようになっています。」

オーくん
「それは,トックリバチの母親(ははおや)毒針(どくばり)麻酔(ますい)をかけたからでしょ。

二人(ふたり)ともよくおぼえていたね。では,この(あと)どうなるのだろう。()()てごらん。」
モンタ博士

写真
花ちゃん
「ずいぶんと(おお)きくなったということは,ガの(よう)(ちゅう)()べつくしたということですか。」

「4・5(にち)()べつくしてしまうそうだよ。」
モンタ博士

オーくん
「そして,その(あと)は,まゆを(つく)るのですね。」

「まゆを(つく)った(あと)は,どうなるのだろうね。」
モンタ博士

オーくん
「まゆの(あと)に,さなぎとなって,(はる)()るのを()っているということですね。」

「そうだね。では,いろいろなトックリバチを紹介(しょうかい)するとしよう。」
モンタ博士

写真
   てくてく自然散歩シリーズ
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