トウショキッズ 東書KIDS

  • HOME
  • みなさまへ
  • 保護者の方へ
  • 先生へ
花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
3.動物どうぶつ世界せかい
 (7)ハチ・チョウ・ガ以外いがい昆虫こんちゅうのなかま
(243)アオバハゴロモ
 ・・・綿毛わたげのついた幼虫ようちゅう,このむしなあに?
花ちゃん
「ねえねえ,オー(くん)(なつ)(やす)みもあと(はん)(ぶん)になってしまいましたね。(げん)()で夏休みを(たの)しんでますか。」

オーくん
「もちろんさ。(なつ)(やす)みのプールもほとんど(まい)(にち)参加(さんか)したんだ。それで,平泳(ひらおよ)ぎの(およ)(かた)もしっかりと(おし)えてもらったし,宿(しゅく)(だい)だってバッチリさ。」

花ちゃん
「それはすばらしいわね。ところで,モンタ博士(はかせ)はどんな(なつ)(やす)みなんでしょう。」

オーくん
「そうそう,(なに)今年(ことし)はいそがしそうだよ。」

花ちゃん
「モンタ博士(はかせ)夏休(なつやす)み,どうですか。」

二人(ふたり)とも元気(げんき)でなによりだね。モンタ博士(はかせ)はね,この夏休(なつやす)みに植物(しょくぶつ)分布(ぶんぷ)調査(ちょうさ)というのをやっているんだ。それで,(おお)いそがしなんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「え! (なん)ですか? その植物(しょくぶつ)分布(ぶんぷ)調査(ちょうさ)というのは・・・。」

八王子市(はちおうじし)を100のブロックに()けて,そこに()られる(しょく)(ぶつ)(ぜん)()()(ろく)しているんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「それで,どこを調(しら)べているんですか。」

(じゅう)(すう)(にん)でやっている調(ちょう)()でね。モンタ博士(はかせ)恩方(おんがた)のあちこちを調(しら)べているんだ。それで,あちこちの林道(りんどう)(ある)(まわ)っているよ。」
モンタ博士

オーくん
「でも,モンタ博士(はかせ)今年(ことし)はとっても(あつ)いでしょ。だいじょうぶなんですか。」

「おうちにいて,クーラーにあたっているよりも,ずっとずっとすずしいし,(おも)いきりあせをかくと()()ちいいよ。あ! ところで,二人(ふたり)()せたいものがあるんだ。この(まえ)(しゃ)(しん)をとってきたから見せてあげよう。」
モンタ博士

花ちゃん
(なに)か,めずらしい植物(しょくぶつ)ですか。」

オーくん
(なに)か,めずらしい(むし)ですか。」

写真
「この(むし)はね,ある(りん)(どう)(ある)いている(とき)()つけたんだ。はじめに(しろ)いタンポポの綿(わた)()のようなものが,ピョンピョンと()んでいたんだ。(なん)だろうかと(おも)ってよく見たら,きれいな綿(わた)()()った虫だったんだ。」
モンタ博士

オーくん
「なーるほど。よく()ると(あし)がこっちがわに(みっ)つあるよ。ということは()こうにもあるだろうから,(むっ)つということだ。つまり,(なに)かの(むし)ですね。」

花ちゃん
「きれいな()のようですね。キラキラと(ひか)って()えますね。」

「とてもたくさんいてね,モンタ博士(はかせ)(あし)をふみ()れると,(つぎ)から次へとピョンピョンと()んだんだ。」
モンタ博士

オーくん
「ひょっとして・・・,あの(むし)仲間(なかま)かな・・・?」

「そう,そう,あの仲間(なかま)だね。」
モンタ博士

花ちゃん
「え! (なん)(むし)?」

「これによくにた(むし)で,アオバハゴロモという虫がいてね,(はね)()(みどり)(いろ)で,その(ふち)(すこ)(あか)(いろ)でとってもきれいな虫なんだ。」
モンタ博士

写真
オーくん
「アオバハゴロモの綿毛(わたげ)というのは,ちょっとちがって,もう(すこ)しソフトアイスクリームみたいな(かん)じだったかな。」

「そうだね。それで,(いま)いろいろと調(しら)べてみたんだけど・・・。」
モンタ博士

花ちゃん
「それで,名前(なまえ)()かったんですか。」

「ふーむ。()っているかどうか()からないけど,この幼虫(ようちゅう)は,ベッコウハゴロモというハゴロモの仲間(なかま)じゃないかと(おも)うんだ。」
モンタ博士

オーくん
「ちがうかもしれませんね。でも,(なん)仲間(なかま)かが()かることが大切(たいせつ)なんですよね。モンタ博士(はかせ)!」

「そのとおりだね。つまり,セミやカメムシの仲間(なかま)だということだね。もし,名前(なまえ)がはっきりと()かった(ひと)は,モンタ博士(はかせ)までご(いっ)(ぽう)ください。」
モンタ博士

 その数日後(すうじつご),またある林道(りんどう)(ある)いている(とき)のことでした・・・。
「あれあれ? あれは,この(まえ)の・・・,○○ハゴロモの仲間(なかま)だ。またまたよーく観察(かんさつ)してみよう。」
モンタ博士

オーくん
(おな)幼虫(ようちゅう)ですね,モンタ博士(はかせ)。」

花ちゃん
「わたし,はじめて()ました。本当(ほんとう)綿毛(わたげ)がついたような(むし)ですね。」

「さあ,みんな,これだけの幼虫(ようちゅう)がいるんだから,どこかに成虫(せいちゅう)がいるかもしれないよ。みんなでよーくさがしてみよう。」
モンタ博士

オーくん
「あ! いたいた。こいつだ。」

花ちゃん
「そうね。これが成虫(せいちゅう)ね。」

「やっと()つけたね。(なん)という名前(なまえ)なんだろう。二人(ふたり)調(しら)べてごらん。」
モンタ博士

オーくん
「えーと。ハゴロモはカメムシの仲間(なかま)だろう・・・。あ! こいつだ。まちがいない。スケバハゴロモというんだ。」

花ちゃん
「なるほど,(はね)がすけているわ!」

写真
   てくてく自然散歩シリーズ
このページの先頭へ