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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
2.植物しょくぶつ世界せかい
 (3)被子植物ひししょくぶつ双子葉類そうしようるい)のなかま
(240)ナンジャモンジャはどんなもんじゃ!
写真
オーくん
「うわあー! きれいなお(はな)ですね。」

花ちゃん
「そうでしょ。このお(はな)はとてもめずらしいものなのよ。」

オーくん
「ふーん,そうなんだ。それで,このお(はな)はどこにあったの。」

花ちゃん
「この(はな)はね,〇〇さんのおうちの(にわ)にさいているの。」

「そうなんだ。モンタ博士(はかせ)は,このお(はな)がさくのが()(どお)しくて,とってもとっても(たの)しみにしていたんだ。」
モンタ博士

花ちゃん
(いま)(いち)(ばん)(まん)(かい)なんだって。それで,うれしいんですね。モンタ博士(はかせ)!」

写真
「そうなんだ。このお(はな)はとってもめずらしいものなんだ。日本(にほん)のどこにでもあるというものではないんだよ。このお花は,モンタ博士(はかせ)もはじめて()るものなんだ。だから,わくわくドキドキなんだ。」
モンタ博士

オーくん
「へえー,そうなんだ。それで,このお(はな)名前(なまえ)は,なんじゃ?」

花ちゃん
「あ! オー(くん)。よく()っているわね。」

オーくん
「え! どういうことかな。なんじゃ? どんなもんじゃろう?」

花ちゃん
「あ! オー(くん)。よく()っているわね。」

オーくん
「え! どういうこと?」

「いまね,オー(くん)は,この()名前(なまえ)()てたんだよ。つまり,この木はね,『なんじゃもんじゃ』というのさ。」
モンタ博士

オーくん
「なんじゃもんじゃ・・・,へえー! おもしろい()(まえ)だなあ。おいら()()っちゃった。」

「この()はね。(ただ)しい()(まえ)は『ヒトツバタゴ』というもので,日本(にほん)でも九州(きゅうしゅう)長崎(ながさき)(けん)対馬(つしま)愛知県(あいちけん)岐阜(ぎふ)(けん)のほんの一部(いちぶ)にしか()られない,ほんとうにめずらしい木なんだよ。都内(とない)でも(じゅう)数本(すうほん)しかないそうだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「それが,どうして〇〇さんのおうちにあるのですか。」

「それはね,この()(たね)をある(ひと)からいただいたそうなんだ。それで,〇〇さんちは,テニスコートをやっているけど,そのお(みせ)名前(なまえ)にもなっているのさ。」
モンタ博士

オーくん
「ふーん,そうなんだ。なーるほどね。」

花ちゃん
「ところで,モンタ博士(はかせ)。この(まえ)植物(しょくぶつ)図鑑(ずかん)で『なんじゃもんじゃ』と調(しら)べてもありませんでしたが・・・,どういうことですか。」

「なんじゃもんじゃというのはね,その地方(ちほう)()なれない種類(しゅるい)大木(たいぼく)神社(じんじゃ)などにあるとうとい()を『なんじゃもんじゃ』とかいったらしいのだよ。」
モンタ博士

ナンジャモンジャについて
 (おな)じモクセイ()植物(しょくぶつ)で,多摩(たま)地方(ちほう)によく()られるマルバアオダモという()があります。この木は4(がつ)下旬(げじゅん)(ごろ)(はな)()かせますが,その花弁(かべん)はやや(いろ)がくすんでいて,それほど目立(めだ)つ花ではありません。このヒトツバタゴの花を見た(とき)に,その()(とお)るような(じゅん)(ぱく)(いろ)()いには,ほんとうに(おどろ)きました。あたかもシラユリの花のようなという形容(けいよう)がよくされます。対馬(つしま)地方(ちほう)では,(むかし)からこの木をウミテラシというそうです。それは,この花が咲くと,(うみ)(しろ)()()えるからだそうです。
   てくてく自然散歩シリーズ
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