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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
2.植物しょくぶつ世界せかい
 (3)被子植物ひししょくぶつ双子葉類そうしようるい)のなかま
(234)サツマイモでイヤリングをつくろう
写真
「ねえねえ,オー(くん)(はな)ちゃん。(うえ)(しょく)(ぶつ)(なん)だか()かるかな。」
モンタ博士

オーくん
()っぱだけだから,よく()からないよ。」

花ちゃん
「うーん。どこかで()たことがあるような・・・。(なん)だったかな。」

「みんな,わすれちゃったのかな。(はる)にみんなで()えたよ。」
モンタ博士

オーくん
「みんなで()えた? (なん)だろう。」

花ちゃん
「みんなで()えた? ということは,学校(がっこう)にあるものですか。」

学校(がっこう)にあるよ。それから,(した)はその(はな)だよ。」
モンタ博士

写真
花ちゃん
「あ! アサガオ・・・,でも()っぱがちがうな。あ! ()かった。サツマイモだ。」

「ピンポーン。そのとおりだね。サツマイモは,アサガオと(おな)じようにヒルガオ()(しょく)(ぶつ)なんだ。だから,(はな)がそっくりだし,つるでのびるんだ。」
モンタ博士

オーくん
「へえー,サツマイモの(はな)ですか。おいらはじめて()た。」

「それもそうだね。サツマイモの(はな)は,九州(きゅうしゅう)沖縄(おきなわ)などのあたたかい地方(ちほう)では花がさくそうだけど,東京(とうきょう)ではめずらしいそうなんだ。」
モンタ博士

花ちゃん
「ところで,今日(きょう)はサツマイモの(はな)のお(はなし)ですか。」

「いやいや,そうではないんだよ。(いま)(はたけ)()くと,サツマイモの()っぱがたくさんのびているんだ。きっとおいしいサツマイモがたくさんとれることだろうね。」
モンタ博士

オーくん
「そうか,今日(きょう)はやきいものお(はなし)ですか。」

「いやいや,そうではないんだよ。(した)写真(しゃしん)()てごらん。(なん)だか()かるかな。」
モンタ博士

花ちゃん
「みんなで(なに)かしていますね。」

オーくん
「みんな,()(なに)かを()っているよ。」

「そうなんだ。とっても(たの)しそうだね。(なに)をしているか()かるかな。」
モンタ博士

花ちゃん
()()っているのはサツマイモの()っぱですね。」

写真
「そうなんだ。サツマイモの『イヤリング』なんだ。」
モンタ博士

オーくん
「サツマイモの『イヤリング』? (なん)だ,そりゃ。」

「モンタ博士(はかせ)も,はじめて()ったんだ。そして,みんなが(つく)(かた)をていねいに(おし)えてくれたんだ。」
モンタ博士

花ちゃん
「え! どうやって(つく)るんですか。」

オーくん
(おし)えて! 教えて! おいらもいっしょに(つく)りたいよ。」

子供(少年)
「まず(しゃ)(しん)1ね。サツマイモの()っぱといっしょに,(した)(くき)のところもつけてとるのよ。」

写真4
花ちゃん
「それから,それから。」

子供(少年)
(つぎ)写真(しゃしん)2ね。何回(なんかい)か,ポキポキとおるのね。これは(まえ)にヒガンバナのネックレスを(つく)ったでしょ。それと(おな)じなんだ。」

写真5
オーくん
「それから,それから。」

子供(少年)
(つぎ)写真(しゃしん)3ね。()げたところを(みみ)のところで,ひっかけるようにすればいいんです。」

写真6
「それから,それから。」
モンタ博士

子供(少年)
「それから,それから。大切(たいせつ)なことはね,(みぎ)(みみ)(ひだり)(みみ)(ふた)つを(つく)らないといけないの。イヤリングはいつも左右(さゆう)セットであるんだ。」

「みなさん,どうもありがとう。モンタ博士(はかせ)もとてもお(べん)(きょう)になりました。ほんとうにありがとう。」
モンタ博士

花ちゃん
「オー(くん),とっても(たの)しそうね。いっしょに(つく)ろう。」

オーくん
「もちろんさ。さあ! サツマイモ(はたけ)に,レッツ・ゴー! だ。」

サツマイモの(ひと)(ごと)
 やあ! みなさん,こんにちは。(わたし)はもともと日本(にほん)(くに)にはなくて,中南米(ちゅうなんべい)原産(げんさん)植物(しょくぶつ)さ。中国(ちゅうこく)から沖縄(おきなわ)(つた)わり,そして,九州(きゅうしゅう)へと伝わったとされているね。私はもともと(きゅう)(こう)(しょく)として(おお)くの(ひと)(びと)()(きん)から(すく)ってあげたんだからすごいんだ。江戸(えど)(まち)の人々をサツマイモで救った「甘藷(かんしょ)先生(せんせい)」とは青木(あおき)(こん)(よう)という人物(じんぶつ)で,それはそれは有名人(ゆうめいじん)なのさ。なお,甘藷(かんしょ)とはサツマイモの別名(べつめい)でもある。サツマイモはやせた()()でもよく(そだ)ち,(さく)(もつ)(なか)でも(しゅう)(かく)(りょう)(おお)く,()っこの()(ぶん)だけでなく,(くき)()っぱも()べられ,()(ちく)のえさとしても()(よう)できるから,(しょく)(りょう)がないときのヒーローみたいなものさ。家畜だけでなく,人間(にんげん)が食べてもおいしいのよ。うそだと(おも)ったら食べてみて,この(まえ),モンタ博士(はかせ)に食べさせたら,「おいしい,おいしい。あまーい。まいうー。」と連発(れんぱつ)していたわ。ところで,サツマイモというと,おならを思い()(ひと)もいるだろう。これはどうしてだか()かるかな。まず,サツマイモの糖質(とうしつ)消化(しょうか)されにくく,発酵(はっこう)してガスが発生(はっせい)し,おならが()やすくなるそうなんだ。しかし,自分(じぶん)で自分のことをかばうわけではないけど,サツマイモのおならはくさくないんだ。おならの強烈(きょうれつ)悪臭(あくしゅう)成分(せいぶん)であるアンモニアや硫化(りゅうか)水素(すいそ)は,(おも)肉類(にくるい)などから由来(ゆらい)するものだからさ。分かったかな。ということで,さあ! 食欲(しょくよく)(あき)だ。みんなでおいしいサツマイモを食べて,元気(げんき)豪快(ごうかい)におならをたくさんこきましょう。  
   てくてく自然散歩シリーズ
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