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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
1.身近みぢか自然しぜん観察かんさつ
 (5)自然観察しぜんかんさつ実験じっけんのてびき
(219)はなて,花の名前なまえかんがえよう
オーくん
「あれあれ,(はな)ちゃん。またまたお花のスケッチですね。それにしても花ちゃんは,スケッチが上手(じょうず)だね。おいら感心(かんしん)しちゃうな。ところで,その(しょく)(ぶつ)(なん)ていうの? 何という()(まえ)の植物なの?」

花ちゃん
「オー(くん)。おほめにあずかり,どうもありがとうございます! これはね,この植物(しょくぶつ)名前(なまえ)はね,キキョウ()のね・・・。」

(はな)ちゃん! ちょっと,ちょっと,ちょっとちょっと! お花の名前(なまえ)()うのをちょっと()って!」
モンタ博士

花ちゃん
「え! どうしてですか。どうしたんですか,モンタ博士(はかせ)!」

「あのさ。いつも(はな)ちゃんがオー(くん)植物(しょくぶつ)名前(なまえ)(おし)えてあげてるよね。でも,今日(きょう)は,すぐに名前を()わないでよ。あのさ,オー君に植物のいろいろな特徴(とくちょう)()つけてもらって,それで,オー君にお花の名前を(かんが)えてもらったらどうかな。」
モンタ博士

花ちゃん
「なーるほど。それは,(たの)しいですね。」

「そうだろう,そうだろう。名前(なまえ)()いて,『はい,そうですか』で()わっちゃったら,つまらないよ。それよりも,自分(じぶん)植物(しょくぶつ)特徴(とくちょう)発見(はっけん)すること。()()たり,さわったり,()っぱのにおいをかいだりしながら,()(かん)使(つか)って自分なりの名前を(かんが)えることのほうが,ずっと植物と仲良(なかよ)しになれると(おも)うよ。ねえねえ,そうしようよ。(はな)ちゃん!」
モンタ博士

花ちゃん
「そうですね。ほんとうにそうですね。そうしましょう。」

「さて,今日(きょう)は,オー(くん)がどんな名前(なまえ)(かんが)えるか。どれだけ(かん)(さつ)(りょく)があるか(たの)しみだね。さあ! オー君,このお(はな)自分(じぶん)ですきな名前をつけてごらん。」
モンタ博士

オーくん
「よーし。こりゃ,(たの)しくなってきたぞ。まかせとけ! ふーむ。(はな)(ちい)さくて,うすいむらさき(いろ)で,ベルの(かたち)をしているぞ。」

「なるほど,なるほど。よく観察(かんさつ)できているぞ。」
モンタ博士

オーくん
「それで,名前(なまえ)は・・・。そうだ。『()むらさきベル(ばな)』なんてどうかな。」

花ちゃん
「なかなかいい名前(なまえ)ですね。さすが,オー(くん)ね。」

オーくん
「ちょいと()てよ。そうだ。(ちい)さいはスモールだ。むらさきはバイオレットだよな。それに(はな)はフラワーだから・・・。『スモールバイオレットフラワー』なんてどうかな。」

「なるほど,なるほど,こりゃおもしろい名前(なまえ)だぞ。いいぞ! オー(くん)。」
モンタ博士

花ちゃん
「ステキね。もっとほかの名前(なまえ)(かんが)えられないかしら・・・。」

オーくん
「ちょいと()てよ。あれ・・・。()っぱをちぎると(しろ)(しる)()たぞ。」

「なるほど,それは,いいところに()がついたね。」
モンタ博士

オーくん
(しろ)(しる)()るから,『ミルク(ぐさ)』なんてどう。」

花ちゃん
「『ミルク(ぐさ)』ね。(たの)しい()(まえ)ね。」

オーくん
(しろ)くてミルクみたいだから・・・。あ! そうだ。『おっぱい(ぐさ)』なんていいかも?」

写真
ツリガネニンジンのつぶやき
 (たか)さが1(メートル)ほどになり,(あか)るいススキ草原(そうげん)川原(かわら)土手(どて)などで普通(ふつう)()られる植物(しょくぶつ)なんだ。恩方(おんがた)で見たければ,(じん)()(さん)(ちょう)(じょう)()けば,まだあちこちに()いているよ。名前(なまえ)は,(はな)()(がね)(がた)であることと,()(ふと)くてコウライニンジン(高麗(こうらい)人参(にんじん))に()ているからなんだ。通称(つうしょう)としてトトキと()ばれる山菜(さんさい)で,「(やま)でうまいはオケラにトトキ」といわれるように,(わか)()をおひたしや(てん)ぷらなどにもするんだ。なお,(しろ)(しる)()るのは,キキョウ()特徴(とくちょう)でもあるんだな。
   てくてく自然散歩シリーズ
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