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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
3.動物どうぶつ世界せかい
 (6)チョウ・ガのなかま
(204)「ガ」のまゆもいろいろあるね
写真
花ちゃん
「あれあれ・・・,これは(なん)ですか。」

オーくん
「あれあれ・・・,これはひょっとして,いろいろな『ガ』のまゆですね。」

「ピンポーン。そのとおりさ。まゆだね。」
モンタ博士

花ちゃん
「まゆといったら,カイコのまゆくらいしか()たことないわ。」

オーくん
「まあ,カイコも(ただ)しくはカイコガという()(まえ)のガなんだよ。」

花ちゃん
「へえー,そうなんだ。やっぱりオー(くん)はくわしいわね。ところで,まゆといってもいろいろあるんですね。(おお)きさや(かたち)などもちがいがあるんですね。」

オーくん
「そのとおりさ。えーっと,まず1は,ウスタビガのまゆだね。」

花ちゃん
「へえー,そうなの。ちょっと黄緑(おうりょく)(しょく)していて,とてもきれいだわ。」

オーくん
「そうだろう,そうだろう。(つづ)いて,2は,クワゴといって,カイコの原種(げんしゅ)品種(ひんしゅ)改良(かいりょう)する(まえ)のもともとの(しゅ))と()われているんだ。野生(やせい)のカイコとよばれているけど,まゆはカイコより(ちい)さくて絹糸(きぬいと)をとるほど実用的(じつようてき)ではないようだね。」

花ちゃん
「へえー。そうなの。」

オーくん
(つぎ)に,3はヤママユガのまゆだね。とても(おお)きいだろう。これは,テンサン(天蚕)とも()って,(きぬ)よりも高価(こうか)(ねだんが(たか)い)といわれているんだよ。またの名前(なまえ)を《山蚕》と()いて,『ヤマコ』というんだ。これは,《飼蚕》と書いて『カイコ』とよぶのに(たい)して使(つか)うらしいよ。」

花ちゃん
「へえー,そうなの。それじゃ,(のこ)った4は・・・? (なに)かしら。」

オーくん
「これはね,クスサンというガのものなんだ。(あみ)のようになっていて,たわらみたいだろう。それで,スカシダワラとも()われているんだ。」

花ちゃん
「へえー,そうなの。オー(くん)はいろいろと()っているね。すごいわね。」

オーくん
「『()るは(たの)しみなり』と()ってね。いろいろと知識(ちしき)をもつことはすばらしいことなんだよ。」

「ところで,オー(くん)。どうしてクスサンのまゆは網目(あみめ)になっているのかな。(かんが)えたことあるかな。」
モンタ博士

オーくん
「そういえば,そうですね。でも,おいら(かんが)えたことないです。」

知識(ちしき)は,とても必要(ひつよう)なことだけど,それ以上(いじょう)に,いろいろと自分(じぶん)想像(そうぞう)することは,もっともっと大切(たいせつ)なことだと(おも)うよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「はい。()かりました。でも,どうして,(あみ)()なのかな。(うえ)の1・2・3は,どれも(かみ)のような(いと)があるような(かん)じですね。」

自然(しぜん)世界(せかい)には,偶然(ぐうぜん)なんてないんだ。それなりに,みんな(いろ)(かたち)など,理由(りゆう)やわけがあるんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「うーん。そうか・・・。あ! ひょっとして,クスサンというガは,(なつ)(あつ)くて湿度(しつど)のある季節(きせつ)羽化(うか)するんじゃないかな。だって,網目(あみめ)のようになっていれば,いくら暑くても風通(かぜとお)しもいいし,(なか)幼虫(ようちゅう)だって(たす)かるんじゃないかな。」

「なーるほど。本当(ほんとう)かどうか()からないけど,おもしろい(かんが)えだね。きちんと,その理由(りゆう)()っている(ひと)は,ぜひ(おし)えてください。」
モンタ博士

   てくてく自然散歩シリーズ
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