トウショキッズ 東書KIDS

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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
3.動物どうぶつ世界せかい
 (3)脊椎動物せきついどうぶつのなかま
 (4)とりのなかま
(197)さかなりの名人めいじん,カワウ
写真
オーくん
「あれあれ? ()(うえ)(なに)かいるよ。(くろ)(とり)みたいだけど・・・。」

花ちゃん
「そうね。(わたし)もはじめはカラスかと(おも)ったけど・・・。」

オーくん
「カラスじゃないの・・・。そう()えば,(すこ)(あたま)やくちばしの(かたち)がちがうようだね。」

花ちゃん
「カラスとは()(かた)がまったくちがうのよ。」

オーくん
「どんな()(かた)だったの。」

花ちゃん
「あのね,(くび)(まえ)()すようなかっこうで()ぶのよ。」

オーくん
「ふーん。そうなんだ。ところで,(なん)という名前(なまえ)(とり)なの?」

花ちゃん
「この(とり)はね,カワウというのよ。(からだ)(くろ)くて,(さき)()がった(なが)いくちばしと長い(くび)の鳥ね。」

オーくん
「ふーん,なるほど。それから,()っぽも(なが)いようだね。(ほか)にカワウには,どんな特徴(とくちょう)があるの。」

花ちゃん
(からだ)()てて()まるし,グワッグワッとか,グルグルとも()くわ。」

オーくん
「ふーん。そうなんだ。」

花ちゃん
「それから,このカワウというのは,お(さかな)をよく()べる(とり)で,(かわ)の魚を()るのがとても上手(じょうず)なのよ。」

オーくん
「ふーん。そうなんだ。」

花ちゃん
(さかな)()るときには,1(ぷん)以上(いじょう)ももぐっていられるんだって。」

オーくん
「え! 1(ぷん)も!」

花ちゃん
「そうよ。それに10(メートル)くらいの(ふか)さまでもぐれるそうなのよ。」

オーくん
「ふーん,そうなんだ・・・。あ! (おも)()した。この(さかな)って,ひょっとしてひょっとして,『うかい』?」

花ちゃん
「ピンポーン。そのとおり。オー(くん)物知(ものし)りね。うかいというのは,漢字(かんじ)()くと『鵜飼(うか)い』となるの。カワウを()いならして,アユなどの(さかな)()らせることなのよ。岐阜県(ぎふけん)長良川(ながらがわ)鵜飼(うか)いと()えば,とても(ゆう)(めい)なのよ。」

オーくん
「でも,そんなにお(さかな)()るのがうまかったら,カワウにとってはいいけど,そこの魚にしてみれば,いつも()べられてしまって,たいへんなことにならないかな。」

花ちゃん
「そうなの。(すく)なすぎてもこまるけど,ふえすぎてもこまるでしょ。それで,カワウは,狩猟(しゅりょう)(ちょう)として,野鳥(やちょう)だけど,()ってもいい(とり)ということになってしまったのよ。狩猟鳥は,日本(にほん)に29(しゅ)もいるのよ。」

オーくん
「ふーん。そうなんだ。」

花ちゃん
「ところで,さっきからオー(くん)(なに)をしているの。エンピツを()って,何かかいているようね。ねえねえ,()せてよ。お(ねが)い。」

写真
オーくん
「どうだい。おもしろい(かたち)をしているなあと(おも)ったので,シルエットにしてみたのさ。」

花ちゃん
「うわあー。オー(くん)。とても上手(じょうず)ね。こうして,シルエットにしてみると,(とり)(かたち)がほんとうによく()かるわね。」

   てくてく自然散歩シリーズ
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