トウショキッズ 東書KIDS

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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
3.動物どうぶつ世界せかい
 (3)脊椎動物せきついどうぶつのなかま
 (4)とりのなかま
(196)サギのなかまのいろいろな特徴とくちょう
写真
オーくん
「うわあー。まっ(しろ)(とり)だね。シラサギかな?」

花ちゃん
「まっ(しろ)なサギなので,シラサギと()ったりするけど,本当(ほんとう)はシラサギという(とり)はいないのよ。白いサギはコサギ・チュウサギ・ダイサギの3種類(しゅるい)がいるのよ。」

オーくん
「へえー。それで,このサギは・・・?」

花ちゃん
「この写真(しゃしん)のサギは,コサギというのよ。」

オーくん
「どんな特徴(とくちょう)があるの。」

花ちゃん
「まず,くちばしは1(ねん)じゅう(くろ)くて,(あし)()(いろ)なの。」

オーくん
「なーるほど。()(いろ)のスリッパをはいているみたいだね。」

花ちゃん
()(いろ)いスリッパ! なーるほど。おもしろい表現(ひょうげん)ね。」

オーくん
「ねえ,(はな)ちゃん。サギっていう(とり)は,3種類(しゅるい)しかいないの。」

花ちゃん
「そんなことないわよ。アオサギという(おお)きなサギもいるでしょ。」

オーくん
「アオサギって,やっぱり(あお)いのかな。」

花ちゃん
「そうね。()(とき)(かざ)()(ばね)(あお)()()つのね。でも,ふだんは青というよりも全身(ぜんしん)灰色(はいいろ)のような(いろ)ね。」

オーくん
「ほかにはもういないのかな。」

花ちゃん
(しろ)(あお)(つぎ)にはクロサギというのもいるらしいのよ。(ぜん)(しん)(くろ)っぽいらしいの。日本(にほん)(みなみ)()(ほう)にいるらしいのよ。」

オーくん
「へえー。(くろ)いのもいるのか。」

花ちゃん
「それから,ムラサキサギというのもいるらしいわ。この(とり)は,もっと(みなみ)沖縄(おきなわ)西表(いりおもて)(じま)あたりにいるらしいの【南西(なんせい)諸島(しょとう)北限(ほくげん)】。モンタ博士(はかせ)は,本物(ほんもの)()たことがあると()っていたわ。」

オーくん
「ふーん。なーるほど。(しろ)(あお)(くろ)・むらさき・・・,もういないよね。」

花ちゃん
「それがあるのよ。いるのよ。(はる)にみんなで()たでしょ。()んぼのところで・・・。」

オーくん
「あ! (おも)()したぞ。アマサギだ。」

花ちゃん
「アマサギのアマとは,亜麻(あま)(いろ)ということね。亜麻色というのは,黄色(きいろ)がかったうすい茶色(ちゃいろ)ね。」

オーくん
(おも)()したぞ。くちばしが()(いろ)くて,()んぼや(はたけ)など,ふつうのサギよりもかわいたところにいたサギだ。」

花ちゃん
(くび)(みじか)いのも特徴(とくちょう)らしいの。それから,野鳥(やちょう)(かい)(ひと)のお(はなし)では,(うし)耕運機(こううんき)(はたけ)()んぼをたがやしたりする()(かい))のまわりにいて,()()(むし)などをねらう(しゅう)(せい)(おな)(しゅ)(るい)()られる(とく)(ちょう)(てき)(こう)(どう)パターン)があると()っていたわ。」

シラサギはなぜあんなに(しろ)いの・・・?
 まっ(しろ)なサギの(いろ)はとてもよく目立(めだ)ってしまい,外敵(がいてき)簡単(かんたん)()つかってしまいそうですが,それなりの意味(いみ)があるそうです。まず,サギは(かわ)()んぼでよく見かけます。()(もの)は,小魚(こざかな)やカエル,バッタなどです。サギをよく(かん)(さつ)すると,(はじ)めは(いち)()であったものが,しだいに数羽(すうわ)数十羽(すうじゅうわ)(あつ)まってくるようです。どうやら,サギには,集団(しゅうだん)になる特質(とくしつ)があるように(おも)えます。実際(じっさい)に,実験(じっけん)した(ひと)がいるそうですが,白いスーパーの(ふくろ)()(もの)をして,(ぼう)(なが)(くび)(あし)をつけて田んぼにおいておいたそうです。すると,な,な,なんと何羽(なんわ)ものサギが集まってきたそうです。このように,シラサギは,白い色に集まるという習慣(しゅうかん)があることが()かりました。シラサギの白は,なかまを集合(しゅうごう)させる(はたら)きがあるようです。()(もの)(かたち)や色にはそれなりの意味(いみ)があることがこれで分かりました。
   てくてく自然散歩シリーズ
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