2.植物の世界
(2)葉・茎・根のつくりとはたらき
(195)葉っぱタペストリーにチャレンジ!
「あれあれ? 何をやっているんだろう。」
「手にローラーを持っているわ。版画で使うローラーですね。」
「それじゃ,みんなで版画をやっているのかな。」
「版画? でも,何をすっているんだろう。」
「葉っぱが見えるけど・・・。ひょっとして,葉っぱをすってるの?」
「そうだよ。葉っぱだよ!」
「葉っぱって,いろいろな形があって,とっても楽しいよ。」
「大きな葉っぱや小さな葉っぱがあるんだ。」
「葉っぱのまわりがギザギザのもあるんだよ。」
「それから,細い葉っぱや丸い葉っぱもあったね。」
「楽しみながら,葉っぱのいろいろな特徴に気がつくことができてよかったわ。」
「葉っぱって,いろいろな線がいっぱいあって,とってもきれいなんだね。」
「本当だね。ぼく,とってもおどろいちゃった。」
「それにしても,きれいにできたから,とってもうれしいね。」
「紙でなく,布に版画をしたのよ。」
「葉っぱのうらに版画インクをローラーでぬるんだ。」
「そこがポイントなんだってさ。葉っぱのうらの方が,葉っぱの線がはっきりと見えるからなんだ。」
「そして,布において,上からしっかりと力を入れてこするのよ。」
「こういうのを,『葉っぱタペストリー』って言うんだってさ。」
「とても上手にきれいにできたので,学校の『自然ふれあい広場』にかざってくれるらしいよ。」
「本当! ヤッター! うれしいな。うれしいな。みんなに見てもらえるね。」
「あのさ。今回は,緑色のインクだったけど,秋の紅葉の季節になったら,いろいろな色のインクでやったらどうかしら。」
「そうだね。紅葉と言えば,赤やオレンジ,それに黄色だってあるよ。」
「いろいろな色でチャレンジしてやったら,もっともっと楽しくなるぞ。」
「今まで何気なく見ていた葉っぱ,その形や大きさ,脈の走り方など,再発見できてよかったね。とくに,自然の作り出すやわらかな線や形・・・。まさに自然は偉大な芸術家だね。みんながおどろき,よろこび,楽しんでくれて,とてもうれしく思います。ごくろうさん!」
「みなさん,楽しくステキなものを見せてくれてありがとう。」
「どうもありがとう。花ちゃん,おいらたちも『葉っぱタペストリー』にチャレンジしてみようよ。」