トウショキッズ 東書KIDS

  • HOME
  • みなさまへ
  • 保護者の方へ
  • 先生へ
花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
3.動物どうぶつ世界せかい
 (6)チョウ・ガのなかま
(194)オオムラサキは日本にほんのチョウの王様おうさま
写真
花ちゃん
「あれあれ? 1年生(ねんせい)だ。みんなで(なに)をやっているのかな。」

オーくん
「オオムラサキの幼虫(ようちゅう)観察(かんさつ)しているんだよ。」

「みんなのために,(はる)から用意(ようい)しておいたんだよ。よーく()てごらん。(おお)きな(よう)(ちゅう)だろう。チョウの(はね)(いろ)がむらさきになるんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「オオムラサキは,日本(にほん)のチョウの王様(おうさま)なんだぞ。」

花ちゃん
「ふしぎな(かたち)でしたね。それから,()っぱをよく()べていましたよ。」

写真
オーくん
「とてもかわいいだろ。ほら,みんなでチョウの標本(ひょうほん)()ているんだよ。」

花ちゃん
「うわあー。いろいろなチョウがいるんですね。ぜんぶ本物(ほんもの)なんでしょ。オオムラサキって,とても(おお)きくて,とてもきれいなチョウなんですね。そのうち,とってみたいわ。」

写真
オーくん
「ねえ,(はな)ちゃん。(しろ)(あみ)のようなものが()えるだろう。これ,(なん)だか()かるかな。」

花ちゃん
写真(しゃしん)(ひだり)ですね。さあ,(なに)かしら。」

オーくん
「あのさ。オオムラサキの(てき)って,(なん)だと(おも)う。」

花ちゃん
「・・・()かった! それは,(とり)でしょ。」

オーくん
「ピンポーン。そのとおりさ。(しろ)(あみ)でかこんでおけば,(とり)()ても()べられないというわけさ。」

花ちゃん
(しろ)(あみ)(なか)で,(した)写真(しゃしん)のように幼虫(ようちゅう)(そだ)つのね。」

オーくん
「そうだよ。この幼虫(ようちゅう)終齢(しゅうれい)幼虫(ようちゅう)といってね,もうすぐさなぎになるね。」

写真
花ちゃん
「さなぎって,どんな(かたち)なの。」

オーくん
(した)写真(しゃしん)のように,たれ()がるさなぎなんだね。アゲハやモンシロチョウとはちがうんだよ。」

写真
花ちゃん
「なーるほど,そうなんですか。そして,もうしばらくすると,(おお)(ぞら)()ぶような(せい)(ちゅう)になるんですね。」

オーくん
「そうだよ。オオムラサキの成虫(せいちゅう)はとても(おお)きくてりっぱで,そして,とてもきれいなチョウなんだ。」

花ちゃん
(はや)()()しないかな・・・。」

オーくん
「もうそろそろだよ。いよいよだよ。わくわくドキドキするね。さあ! オオムラサキの登場(とうじょう)でーす。」

写真
花ちゃん
「うわあー,すばらしい! こんなに(ちか)くでオオムラサキを()たのは(はじ)めてです。」

オーくん
「とてもすばらしいね。おどろきだね。感動(かんどう)だね。それじゃ,そのよろこびを作文(さくぶん)()くといいよ。学校(がっこう)友達(ともだち)もみんな作文を書いているよ。」

 ※ということで,以下(いか)作文(さくぶん)紹介(しょうかい)をします。どれも(みな)よく()いていました。

 今日(きょう)の2()(かん)()にふく(こう)(ちょう)(せん)(せい)がオオムラサキの3(とう)のオスが(はい)っている(むし)かごを()ってきてくれました。虫かごの(うえ)には,こん(ちゅう)ゼリーと,さとう(みず)をつけたティッシュペーパーがありました。オオムラサキは,一生(いっしょう)けんめいにみつをすっていてすごいなと(おも)いました。そして,ふく校長先生が,ライトを()して,虫かごの(なか)()れました。ぼくは,(なに)使(つか)うのかなとふしぎに思いました。そして,ライトをつけると,おどろいたことに,オオムラサキがだんだん(はね)(ひら)いていきました。ぼくは,なぜ羽を開いたのかぎもんに思いました。ぼくはそれを(はじ)めて()たので,びっくりしました。とってもおもしろかったです。(T(ティー)U(ユー)

 今日(きょう)は,ふく校長(こうちょう)先生(せんせい)がオオムラサキと(でん)とうを()ってきた。オオムラサキは3(とう)だった。しいくケースに(はい)っていて,(うえ)にはこん(ちゅう)ゼリーとさとう(みず)につけたティッシュペーパーがのっていた。しいくケースのふたを()け,電とうを()れてつけた。すると,オオムラサキが(はね)(ひろ)げ,(かっ)(ぱつ)(うご)いた。ぼくは,(はじ)めて()たので,すごいと(おも)った。()(ぶん),羽を広げるのは,日光(にっこう)よくをしていると思う。また,電とうを()すと,羽を()じてあまり活発に動かなくなった。さいごにふく校長先生は,ちょうは(へん)(おん)(どう)(ぶつ)といって,(まわ)りの(おん)()によってえいきょうをうけると()っていた。ぼくは,ちょうは変温動物としり,すごくかん(しん)した。(O(オー)U(ユー)
オオムラサキから一言(ひとこと),ごあいさつ!
 どうもおいらのことを()(かい)している(にん)(げん)(おお)いようで,おいらは(こま)っている。おいらは,(こく)(ちょう)ということで,日本(にほん)にしかいないと(おも)っているだろう。そうじゃないんだな。中国(ちゅうごく)台湾(たいわん)朝鮮(ちょうせん)半島(はんとう)にもいるんだ。おいらを国蝶ということで,採集(さいしゅう)してはいけないと思っている人間もいる。これもまちがいだ。おいらはな,チョウの(なか)でも,切手(きって)にまでなってしまって有名(ゆうめい)になっちゃったけど。案外(あんがい)多いんだぜ。どんどん採集して,おいらの(うつく)しい姿(すがた)()てくれよ。()(かた)だって,モンシロチョウみたいに,ひらひらなんて飛ばないぜ,堂々(どうどう)とグライダーみたいに,かっこよく滑空(かっくう)するんだぞ。ぜひ見てくれよ。
   てくてく自然散歩シリーズ
このページの先頭へ