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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
3.動物どうぶつ世界せかい
 (3)脊椎動物せきついどうぶつのなかま
 (4)とりのなかま
(189)スズメは1えんだまなんこのおもさなの?
写真
花ちゃん
「あれあれ。オー(くん)(なに)をやってるの?」

オーくん
「これはね,モンタ博士(はかせ)が,ぼくたちのために(つく)ってくれたんだ。」

花ちゃん
「ただの封筒(ふうとう)みたいだけど・・・。」

オーくん
「ともかく,(はな)ちゃんも()()ってごらんよ。」

花ちゃん
「ほんの(すこ)しだけど,(なん)だかちょっとだけ(おも)いわ。」

オーくん
(いま)(はな)ちゃんが()っているのは,スズメと(おな)(おも)さなんだよ。」

花ちゃん
「へえー,ほんと! こんなにスズメって(かる)いんだ。」

オーくん
「そうなんだよ。スズメって,だいたい23グラムくらいなんだってさ。それで,モンタ博士(はかせ)は,この封筒(ふうとう)(なか)に23この1(えん)(だま)()れてくれたというわけさ。」

花ちゃん
「ほかにもまだ(みっ)つあるみたいですが・・・。」

オーくん
「ムクドリ・キジバト・カラスも(つく)ってあるんだよ。(たい)(けん)コーナーにおいておくから,みんなも()()ってためしてごらんと,モンタ博士(はかせ)()ってたよ。」

花ちゃん
「へえー。それは(たの)しみですね。ところで,どうして(とり)ってそんなに(かる)いの。」

オーくん
「うん。(かる)いから(とり)なのか。鳥だから軽いのか・・・()かんなくなっちゃった。」

「それじゃ,今日(きょう)は,みんなで,(とり)はどうして(かる)いのかを(かんが)えてみようよ。でも,その(まえ)に,鳥ってみんな()べるかな。」
モンタ博士

花ちゃん
「そういえば,ペンギンは(みず)(なか)(およ)げるけど,(そら)()べないわ。」

オーくん
「それから,ダチョウは(あし)(はや)いけど,(そら)()べないぞ。」

「まあ,そういう(とり)もいるけどね。ほとんどの鳥という()(もの)は,(そら)()ぶためのいろいろな工夫(くふう)をしているということなのさ。」
モンタ博士

花ちゃん
「いろいろな工夫(くふう)って,どういうことですか。」

「そうだね。まず,(とり)(ほね)というのは,とても(かる)くできているんだよ。」
モンタ博士

オーくん
(かる)くできているって,どういうことですか。」

「みんなもフライドチキンを()べたことあるだろう。お(にく)にしゃぶりついてポイっとすててしまう(とき)に,ぜひ,(ほね)をおって(なか)()てごらん。」
モンタ博士

花ちゃん
(ほね)(なか)がどうなっているんですか。」

(ほね)をおったりするのがいやな(ひと)もいるかもしれないからね。(こた)えを()うとね,骨の(なか)ががらんどうなのさ。これも,(からだ)(かる)くするための工夫(くふう)なのさ。」
モンタ博士

オーくん
「へえー。そうなんだ。」

「それから,(とり)はおしっこをしないことも(からだ)(かる)くするための工夫(くふう)さ。」
モンタ博士

花ちゃん
「それって,どういうことですか。」

(いぬ)やねこ,それに人間(にんげん)もおしっこは,ぼうこうというところにアンモニアというものを(みず)といっしょにためるんだ。でもね,(とり)は,(からだ)(かる)くして()ぶために水をためることができないだろう。」
モンタ博士

オーくん
「それで,おしっこをしないということなの。」

「つまり,うんちとおしっこをいっしょにするということなのさ。(とり)をよーく観察(かんさつ)していると,()()(まえ)に,かならず(なに)かおしりから()としているよ。」
モンタ博士

(とり)()()つために・・・
 (とり)(ほね)(から)っぽといっても(まった)くないわけではありません。空洞(くうどう)には(こま)かい(はしら)のような構造物(こうぞうぶつ)()(めぐ)らして(きょう)()(たか)めています。これをトラス構造といいます。また,アンモニアの処理(しょり)ですが,魚類(ぎょるい)(みず)(なか)にいるので水といっしょに排出(はいしゅつ)し,哺乳類(ほにゅうるい)尿素(にょうそ)という(からだ)(がい)のないものを水で()かし(ぼう)(こう)にためてから排出し,そして,鳥類(ちょうるい)尿酸(にょうさん)という(かたち)()えています。
   てくてく自然散歩シリーズ
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