東書キッズ

１．身近（みぢか）な自然（しぜん）の観察（かんさつ）
　（3）季節（きせつ）と生物（せいぶつ）

（184）春（はる）の野山（のやま）は花（はな）いっぱい！（2）オンパレード

「いよいよ春(はる)ですね。野山(のやま)がいちばん美(うつく)しい季節(きせつ)ですね。」

「そうですね。いろいろな緑色(みどりいろ)が日(ひ)に日に変化(へんか)していくんですね。てくてくするのに最高(さいこう)ですね。」

「そうだね。春(はる)は大(おお)いそがしだ。今(いま)，あちこちでいろいろなお花(はな)がさいて，目(め)を楽(たの)しませてくれるね。今日(きょう)は，季節(きせつ)の花･･･，春の花，その２のオンパレードでーす。」

チゴユリ

チゴユリ
　とても小(ちい)さくかわいいユリなので，チゴユリといいます。チゴとは，漢字(かんじ)で稚児(ちご)と書(か)きます。あちこちにさいています。ぜひ，このかわいいすがたを見(み)つけてください。高(たか)さが10ｃｍ(センチメートル)ほどで，クリーム色(いろ)の花(はな)です。

ハナイカダ

ハナイカダ
　あーら，あらあらふしぎ？葉(は)っぱの上(うえ)に花(はな)がさいています。葉っぱをいかだに見立(みた)てて，ハナイカダといいます。沢(さわ)ぞいにいっぱいあるわ。新(しん)芽(め)は山(さん)菜(さい)としても有(ゆう)名(めい)で，とてもおいしいでーす。

ヤマルリソウ

ヤマルリソウ
　瑠璃(るり)色(いろ)をしていて，山(やま)に多(おお)いので，ヤマルリソウといいます。その青(あお)く美(うつく)しい花(はな)には，ハッとさせられます。早(はや)く見(み)ないともう終(お)わっちゃうよ。

カラスノエンドウ

カラスノエンドウ
　校庭(こうてい)の草(くさ)むらにたくさんさいていました。でも，そろそろ花(はな)も終(お)わりのようです。実(み)が黒(くろ)くなるので，カラスの名(な)前(まえ)がつきました。エンドウ豆(まめ)そっくりの実(み)をつけます。その実は食(た)べることができるそうです。マメ科(か)の花はちょっとかわった形(かたち)をしています。

ムラサキケマン

ムラサキケマン
　この花(はな)は野山(のやま)のあちこちで見(み)られる植(しょく)物(ぶつ)で，ムラサキケマンといいます。ケシ科(か)の植物で，花はよく見ると，４枚(まい)の花びらからできています。ウスバシロチョウの幼虫(ようちゅう)の食(しょく)草(そう)です。

ジシバリ

ジシバリ
　黄(き)色(いろ)い花(はな)でちょっと見(み)ると，タンポポのようですが，よーく見ると，花びらの数(かず)が少(すく)ないようです。葉(は)っぱをちぎってみると，白(しろ)い汁(しる)のようなものが出(で)ますが，これは，タンポポと同(おな)じです。どうして白い汁が出るか考(かんが)えてみましょう。答(こた)えはそのうちに･･･。

ヤブレガサ

ヤブレガサ
　葉(は)っぱがやぶれたカサのようなので，ヤブレガサという名前(なまえ)がつけられました。なるほどとうなずける植物(しょくぶつ)です。春(はる)の林(はやし)のあちこちにあります。見(み)つけてごらん。

ヤマブキソウ

ヤマブキソウ
　ヤマブキは花(はな)びらが５枚(まい)。しかし，このヤマブキソウは，花びらが４枚です。高(たか)さが20ｃｍ(センチメートル)ほどの草(くさ)で，花びらが大(おお)きくてとてもステキな花。あまりあちこちにさいている花ではないようです。

シャガ

シャガ
　この花(はな)はアヤメなどの仲間(なかま)で，シャガといいます。立(た)って観(かん)察(さつ)してはいけないそうです。名(な)前(まえ)がシャガなので，シャガんで見(み)よう！なーんちゃって。

イチリンソウ

イチリンソウ
　花(はな)が大(おお)きくよく目(め)立(だ)ちます。一(ひと)つだけ花をさかせるので，イチリンソウ（一輪(いちりん)草(そう)）といいます。あちこちの野山(のやま)でふつうに見(み)られるものです。春(はる)の野山でさがしてみましょう。

ニリンソウ

ニリンソウ
　イチリンソウに対(たい)して，二(ふた)つくらいの花(はな)をよくつけるので，ニリンソウ（二輪(にりん)草(そう)）といいます。花はイチリンソウと同(おな)じく白(しろ)ですが，やや小(こ)ぶりな花です。どちらもキンポウゲ科(か)。