3.動物の世界
(6)チョウ・ガのなかま
(154)チョウとガ,チョウの飛び方のちがい
「えっへん。今日は,オー君の研究発表会だ。チョウとガについて,いろいろまとめてみたんだ。すごいだろう。さあ,さあ! よーく読んでくれよ。」
☆チョウとガについて・・・同じところは?
◎前羽が2枚。大きさをくらべると,ほとんどが後ろ羽が小さい。
◎羽を守るための鱗粉という粉がついている。
◎口がストローのような形になっている(なかにはなくなってしまったものもある)。
★チョウとガについて・・・ちがうところは?
チョウ ガ
◎しょっかくの先はふくらんだ形で こんぼう状。 セセリチョウはのぞく。
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◎しょっかくは,こんぼう状ではなく, くし状や羽毛状。
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◎色を見分けるための目がとてもよく 発達している。
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◎ガは,チョウにくらべると, 体のつくりが太い。
◎音やにおいを感じとるための 耳やしょっかくが発達している。
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◎すべてではないが,ほとんどが昼間に 飛んでいる。
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◎すべてではないが,ほとんどが夜に 飛んでいる。
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「えっへん。今日は,花ちゃんの研究発表会よ。チョウのいろいろな飛び方について,まとめてみたの。さあ,さあ! よーく見てください。」
ラブラブの恋をしています!
2頭がもつれ合うように飛んでいます。これはよく春に見られます。
なわばりを主張しています!
葉っぱに止まったり,しばらくすると飛びたったり,くり返します。
たまごを産んでいます!
あっちこっちの葉っぱの上をジグザグにいそがしそうに飛んでいます。
メスをさがしてあっちこっちへ!
葉っぱにふれないで,あっちこっちをふらふらと・・・。何かにひかれて?
20年前のチョウ図鑑をみて・・・。
ツマグロヒョウモンについての記述でおもしろいものを発見したのでご報告いたします。山と溪谷社の『野外ハンドブック2蝶』より・・・「この蝶は関東以北ではめったに見られることがなく,稀に迷蝶として採集されるだけなので,子どもの頃は図鑑を眺めながら何とか採ってみたいものだと,ため息をついていた。後になって,初めて屋久島に行った時,上陸してまず見たのがこの蝶で,海岸の草むらを飛んでいた。」とあります。分布は近畿以西と記載されており,出版日時を見ると,初版1977年7月20日,8版1989年9月10日とありました。確実に蝶の北上=地球温暖化が進んでいることを改めて感じたしだいです。