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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
4.自然界しぜんかいのつりあい・環境保全かんきょうほぜん地質ちしつ地形ちけい世界せかい
 (2)外来種がいらいしゅ
(151)あき河原かわらのセイタカアワダチソウ
写真
オーくん
「あれあれ,このお(はな)。どこかで()たことあるよ。」

花ちゃん
名前(なまえ)は,セイタカアワダチソウというのよ。」

「そのとおりだね。ところでさ,どうしてそういう名前(なまえ)になったのかな。みんなで(かんが)えてみないか。」
モンタ博士

オーくん
「セイタカは,背(せい)が(たか)いという()()だろうね。」

花ちゃん
「それじゃ,アワダチソウは・・・? ふーむ??? ()かんなーい。」

「アワダチソウというのは,(はな)のあとのようすが(あわ)をたてたようだからなんだ。タンポポの綿毛(わたげ)(おな)じように(かぜ)()って,あっちこっちに()くんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「それで,あっちこっちに,このセイタカアワダチソウがふえているというわけですね。」

「そうだよ。もともとは日本(にほん)植物(しょくぶつ)ではなくて,アメリカザリガニやブラックバスと(おな)じように,(がい)(らい)(せい)(ぶつ)というんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「あのう・・・,このセイタカアワダチソウは花粉症(かふんしょう)のもとになるのですか。」

「それは,よく()われているけど,まちがいなんだよ。あちこちの(かわ)野原(のはら)などにはびこってあっちこっちにあるから,そう(おも)われるけど。まったく心配(しんぱい)はないよ。」
モンタ博士

オーくん
「あーよかった。それにしても,()(いろ)いお(はな)はよく目立(めだ)つね。」

花ちゃん
(あき)って,どちらかというと,むらさき(いろ)のお(はな)(おお)いですよね。」

「そうだね。(あき)になり,かれた(くさ)(なか)()えるむらさき(いろ)(むし)をよびよせやすいんだよ。そして,むらさき色の(はな)がさく(むかし)(かわ)は,情緒(じょうちょ)ある原風景(げんふうけい)だったろうね。」
モンタ博士

花ちゃん
「でも,セイタカアワダチソウの(はな)は,あざやかすぎる黄色(きいろ)の花ですね。」

「それで,どこか日本(にほん)(あき)風景(ふうけい)とちがうように(かん)じられて,セイタカアワダチソウを花粉症(かふんしょう)犯人(はんにん)のように(おも)ったのかもしれないね。」
モンタ博士

セイタカアワダチソウの拡大(かくだい)戦略(せんりゃく)秘密(ひみつ)は・・・? 
 (いま)やあちこちの野原(のはら)(かわ)にわが(もの)(がお)(はん)()(つづ)けるセイタカアワダチソウは,膨大(ぼうだい)(りょう)種子(しゅし)()っています。その(かず)(ひと)つの(かぶ)で40000()とも()われています。下手(へた)(てっ)(ぽう)(かず)()ちゃ()たるで,タンポポのように綿毛(わたげ)()ってあちこちにその種子をばらまいています。さらに,セイタカアワダチソウの()からは(どく)(せい)のあるD(ディ)M(エム)E(イー)という(ぶっ)(しつ)(ぶん)(ぴつ)しています。その(どく)で,ライバルの植物(しょくぶつ)発芽(はつが)妨害(ぼうがい)してしまうのです(アレロパシー・他感(たかん)作用(さよう))。まさにそれは,化学(かがく)兵器(へいき)による侵略(しんりゃく)のように駆逐(くちく)してしまったのです。
   てくてく自然散歩シリーズ
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