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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
1.身近みぢか自然しぜん観察かんさつ
 (1)昆虫こんちゅう植物しょくぶつ
3.動物どうぶつ世界せかい
 (7)ハチ・チョウ・ガ以外いがい昆虫こんちゅうのなかま
(107)コガネムシのなかまはしろい花がき!
写真
花ちゃん
「あ! これは,カナブンの写真(しゃしん)だわ。」

オーくん
「カナブン? ・・・ちょっとちがうんだよな。カナブンとよくにているけど,まあ,(おな)(なか)()だけどね。」

花ちゃん
「あ! ()かった。アオカナブンだ。」

オーくん
「うーん。おしいな。図鑑(ずかん)などで調(しら)べると,そのとなりにのっている(むし)だよ。カナブンやアオカナブンは()樹液(じゅえき)(あつ)まるだろう。よーく()てごらん。(なに)()ているかな。」

花ちゃん
「お(はな)()ているわ。」

オーくん
「そうだろう。この(むし)はね,コアオハナムグリというんだよ。(はな)にもぐるようにしているだろう。だから,こういう名前(なまえ)がついたんだ。」

「そうだね,そのとおりだね。ところで,前号(ぜんごう)は,(はな)(いろ)(むし)についてのお(はなし)だったけど,この虫たち・・・いわゆるコガネムシの仲間(なかま)はね,(しろ)い花がすきなんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「そうね。このお(はな)はセンニンソウというお花ですね。」

「さすが,(はな)ちゃんはよく()っているね。あのね,コガネムシやカミキリムシなどは,(なつ)になるとよく()られる(むし)だね。夏は(もり)(はやし)がこい緑色(みどりいろ)になって,(しろ)い花がよく目立(めだ)つようになるのさ。」
モンタ博士

オーくん
「コガネムシなどは,ハチやアブとちがって,あまり()ぶのが(じょ)(うず)(むし)ではないんでしょ。それに,(はな)にとまる(とき)だって,ドッスンという(かん)じで()ちてきて,ノッシノッシと(ある)(まわ)るんだよね。それと,(しろ)い花と(なに)(かん)(けい)あるのかな。」

(しろ)(はな)はね,(ひら)たくさいている場合(ばあい)(おお)いんだ。それに,白い花は,(ちい)さな花を(たい)らにならべたようなので,コガネムシたちが(うご)きやすいようになっているんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「コガネムシたちは,(はな)(みつ)をすいに()るんですか。」

(はな)というと,すぐに(みつ)があるとかないとか(かんが)えてしまうけどね。このコガネムシたちは,あまい蜜には()()きもせずに,()(ふん)だけを()べるのさ。」
モンタ博士

花ちゃん
「そうか,(みつ)がべたついて,花粉(かふん)()べにくくならないように,(しろ)(はな)には蜜がないことが(おお)いのは,そのためですね。」

「そうだね。そして,(しろ)(はな)は,あまい(みつ)のにおいをただよわせることもしないし,それに,()わった(かたち)やおもしろい形で(うつく)しさを(ひょう)(げん)するのではなく,シンプルに(かざ)()なしにさいているものが(おお)いんだよ。」
モンタ博士

(はな)(いろ)昆虫(こんちゅう)との関係(かんけい)
 前号(ぜんごう)黄色(きいろ)(はな)はアブタイプ,そしてこの(ごう)(しろ)い花はコガネムシタイプと(しる)しましたが,すべてがこれにあてはまるものではありません。あくまでも数多(かずおお)くある植物(しょくぶつ)の花と昆虫(こんちゅう)(この)みを傾向的(けいこうてき)()たものです。例外(れいがい)もかなりたくさんありますが,大切(たいせつ)なことは,花の色と昆虫との(あいだ)(なに)契約(けいやく)めいた規則性(きそくせい)がないかと(かんが)えてみたわけです。このように()(かた)(かんが)(かた)(ひろ)げるのも(たの)しいものです。
   てくてく自然散歩シリーズ
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