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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
1.身近みぢか自然しぜん観察かんさつ
 (4)生物せいぶつ日本人にほんじんのかかわり
2.植物しょくぶつ世界せかい
 (11)おいしい植物しょくぶつ世界せかい
(95)ドングリのいろいろなおはなしべたり,観察かんさつしたり・・・)
花ちゃん
「あ! モンタ博士(はかせ)(なに)をやってるんですか。」

写真
オーくん
「モンタ博士(はかせ)のお料理(おりょうり)教室(きょうしつ)ですか。」

「そのとおり。モンタ博士(はかせ)のお(りょう)()(きょう)(しつ)だよ。いつもは,お(さら)あらいなどの(かた)づけしかやらせてもらえないけど,今日(きょう)特別(とくべつ)さ。」
モンタ博士

花ちゃん
「ところで,(なに)(つく)っているんですか。」

オーくん
「あ! ドングリだ。ドングリって()べられるの。」

「ドングリってね,日本(にほん)には20種類(しゅるい)以上(いじょう)あるんだよ。その(なか)で,シイの()()べられるんだよ。シイの実は(ただ)しくは,スダジイというブナ()(しょく)(ぶつ)()の実なのさ。」
モンタ博士

オーくん
「どんな(あじ)がするのかな。(はや)()べたーい。」

「おっと,その(まえ)に,(すこ)(かん)(さつ)してみようよ。()がついたことを()ってごらん。」
モンタ博士

オーくん
(いろ)(ちゃ)(いろ)だ。それにちょう(こま)かい()みたいなのがあるぞ。」

花ちゃん
(かたち)もちょっとちがうみたいだね。いつも()るドングリとくらべると,とんがっている(かん)じがするよ。」

「なるほど,なるほど。いままで自分(じぶん)()たドングリとくらべてみるというのはとてもいいことだ。くらべることが()(がく)のはじめの一歩(いっぽ)さ。」
モンタ博士

オーくん
「それに,モンタ博士(はかせ)。ふつう,ドングリって,おわんみたいのがあるでしょ。でも,このドングリには,そんなものがないよ。」

花ちゃん
「なんだか,()(もの)()ているみたい。」

オーくん
「コートを()ているみたいだ。」

「そうだね。いろいろなことに()がついたね。それじゃ,いよいよ()べるか。」
モンタ博士

オーくん
「その(まえ)に,このドングリって,(むし)()っていないのかな。」

花ちゃん
「うーん。そうだな。(ひと)(ひと)調(しら)べたのかな。」

写真
「おっと,いいこと()うね。さあ,ここで(もん)(だい)だ。どうやって,(むし)()いのドングリを()つけたでしょうか。さあ,(かんが)えてごらん。」
モンタ博士

オーくん
(ひと)(ひと)つ,ふってみて,かるかったら,(むし)()われているんだ。」

花ちゃん
「それとも,おもさをはかったのかな。」

「いろいろ(かんが)えてごらん。まちがってもいいよ。あれこれと想像(そうぞう)することが,科学(かがく)のはじめの一歩(いっぽ)なのさ。」
モンタ博士

オーくん
「モンタ博士(はかせ)(なに)かヒントをください。」

(むし)()われたドングリは,(なか)()べられて,(から)っぽになるよ。そうすると・・・。」
モンタ博士

オーくん
「そうか。(みず)にうかべればいいんだ。(むし)()われていないドングリはしずむんだ。でも,虫に食われたドングリは,かるくなってうきあがるんだ。」

「ピンポーン。そのとおり。よくできました。それじゃ,みんなで()べよう。」
モンタ博士

花ちゃん
「その(まえ)に,どうやってお(りょう)()するのかしら。(おし)えて,モンタ博士(はかせ)。」

「まず,虫食(むしく)いドングリをさがすため,(みず)(なか)()れる。ういてきたドングリは虫食いだからすてようね。それから,ガスコンロに()をつけ,フライパンを(あつ)くします。そして,(あぶら)も入れずにドングリを入れて,(すこ)しいるだけ。」
モンタ博士

オーくん
「なんだ,それだけ。かんたんだ。」

「とびはねるドングリもあるから,フタもしようね。そして,()()()えたらできあがり。(あつ)いから()をつけてね。それから,おいしくするためにビタミンI(あい-(あい))も,ドボっと()れてあげよう。さあ,みんな,めしあがれ。」
モンタ博士

花ちゃん
「これはおいしいわ。」

オーくん
「うまい,うまい,まいうー! だ。」

花ちゃん
「とってもおいしいので,ここで一曲(いっきょく)。♪ドングリ ころころ ドングリこ お(いけ)にはまって さあたいへん ドジョウが()てきて こんにちは オー(くん) いっしょに(あそ)びましょう♪」

オーくん
「あれ? ちょっとちがうよ。まあ,いいか。ところで,このシイの(),スダジイのドングリはうまいね。おいらは,お(いけ)じゃなくて,スダジイにはまった(かん)じだな。」

花ちゃん
「ところで,ドングリって,(ちい)さい(とき)にドングリごまを(つく)って(あそ)んだりしたわ。それから,やじろべえも作ったわ。でも,どうしてドングリっていうのかな・・・? オー(くん)()ってる。」

オーくん
「もちろ・・・。そんなの,()らないよ。」

「ドングリというのはね,漢字(かんじ)で『(どん)(ぐり)』と()くんだ。(だん)(まる)いという意味(いみ)なんだよ。
モンタ博士

花ちゃん
(まる)いものがドングリなら,リンゴだって,ミカンだって丸いけどな。」

「あ! ごめん。ごめん。大切(たいせつ)なことを()いわすれたけど,ドングリというのは,カシやシイ,ナラなどのブナ()という()()のことを言うんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「あ! ()かった。あまぐりやくりご(はん)にする,『クリ』もドングリの仲間(なかま)なんだ。」

「そのとおりだね。一番(いちばん)()べられているドングリは(くり)ということだね。ドングリというのは,日本(にほん)に22種類(しゅるい)もあるんだよ。ドングリのせいくらべという言葉(ことば)があるけど,どういうことか()かるかな。」
モンタ博士

花ちゃん
「それは,どれも(かたち)(おお)きさが(おな)じようなもののたとえに使(つか)いますね。」

「さすがだね。(はな)ちゃん。あのね,どのドングリでもみんな()べられるのかというと,そうではないんだよ。(がっ)(こう)(ちか)くの()(やま)(ぞう)(きば)(やし)にあるコナラやクヌギ,カシなどには,タンニンというしぶみがあって,食べられないんだよ。」
モンタ博士

オーくん
人間(にんげん)にはしぶくても,リスやネズミなどの動物(どうぶつ)にはごちそうなのかな。」

「さあ,どうだろうね。それじゃ,とてもおいしいドングリの指名手配(しめいてはい)だ。さあ,みんなでさがしに()こう。」
モンタ博士

 いろいろなドングリ
 ほかにもいろいろありますが,スダジイ・マテバシイ・イチイガシは()べられます。
 (ちゅう)・・・イチイガシは関東(かんとう)南部(なんぶ)以西(いせい)にあります。
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   てくてく自然散歩シリーズ
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