3.動物の世界
(3)脊椎動物のなかま
(93)タヌキ・ハクビシン・アナグマ,登場
「あ! タヌキだ。」
「あ! ハクビシンだわ。」
「それに,アナグマだね。」
「いつも玄関のところにあるから,おいら,いつも『おはよう』ってあいさつしてるよ。」
「そうね。タヌキもハクビシンもアナグマもみんな哺乳類だから,とっても身近なお友達という感じですね。ところで,モンタ博士,それぞれの動物には,どのようなとくちょうがあるんですか。」
「オー君がくわしいよ。」
「えっへん。まず,タヌキは犬の仲間なんだ。においをかいだり,音を聞いたりするのは得意なんだよ。でも,目はあまりよくないんだ。」
「目があまりよくないので,昼間より夜に活動するのかもしれないわね。」
「そうかもしれないね。」
「それから,タヌキはとても清潔ずきなんだ。自分の巣をウンチでよごしたりはしないんだ。」
「それじゃ,どこで,ウンチするの。」
「ウンチは,タヌキがいつも通る道で,決まった場所にしかしないんだよ。」
「ちゃんとしたトイレみたいなものがあるの。」
「トイレとはいえないけど,決まった場所にするんだよ。それで,『タヌキのためぐそ』とも言うんだ。」
「へえー! そうなんだ。それから,体には,どんなとくちょうがあるの。」
「どうがともかく長くて,足が短い。鼻が丸くて目立つね。それに目のまわりの黒いもようがあるのがふつうだね。」
「では,ハクビシンって,どんなとくちょうがあるの。」
「ハクビシンは,ジャコウネコ科のもので,ハクビとは,漢字で「白眉」で鼻のところに白いスジのようなものがあるからなんだ。」
「アナグマって,クマの仲間なの。」
「アナグマはタヌキににているけど,イタチの仲間なんだ。タヌキよりさらに足が短くてがんじょうにできているんだ。タヌキとは,鼻の形がちがっていて,少しだえん形だね。」
「なんで,アナグマっていうの。」
「前足を見てごらん。大きなつめがあるだろう。あなほりが上手なんだよ。それでアナグマっていうわけさ。また,ササグマ・ムジナともよばれているね。」
「ほかにどんなとくちょうがあるの。」
「そうだな,タヌキと同じくにおいをかいだり,音を聞いたりするのは得意なんだ。そして,タヌキと同じく,目はあまりよくないね。」
「オー君はいろいろくわしいね。哺乳類博士だね。」
「あ! それから,野生の動物はいろいろなばい菌を持っているから,かってにさわっちゃいけないよ。でも剥製ならOKなんだ。」