4.自然界のつりあい・環境保全・地質と地形の世界
(2)外来種
(83)キクイモって,どんなイモ?
「モンタ博士,見て見て! このお花,体育館へのわたりろうかの横のところにいっぱいさいていたんだ。何というお花ですか。」
「お! よく見つけたね。オー君はえらいね。」
「何でそんなにえらいんですか。」
「ふだん,ほかの人が気づかずに,何となく見すごしてしまうものでも,しっかりと見つめるということは,とてもすばらしいことなんだ。きのうも,ある男の子が,『花! 見つけた。』と言って,朝一番に,職員室に見せに来てくれたよ。」
「みんなに気づかれずに,ひっそりとさいている花や,小さな虫も,みんな生きていて,命を持っているということはステキなことなんですね。」
「てくてくしていると,いろんなものに会えてうれしいですね。ところで,このお花は,何という名前なの。」
「これはキクイモというんだ。」
「キクイモとは,ちょっとおもしろい名前だけど・・・。よく見ると,キクの花ににているのは分かるけど,イモというのはどうしてなの。」
「このキクイモの根っこには,大きなイモができるんだよ(キクイモによくにたイヌキクイモのイモは小さい)。それでこの名前があるのさ。」
「ふーん。モンタ博士,このイモは食べられるの?」
「このキクイモというのはね,昔,イモから砂糖を取るために外国から持ってきたものなんだ。でも,それが,いつのまにかあちこちに生えてしまったというわけさ。」
「ふーん。それじゃ,このイモはあまいのかな。」
「それはどうだろう。でも,ためしてみるのもおもしろいかもね。取ってもだれもおこらないと思うから,やってみてごらんよ。」
「モンタ博士,秋には,キクイモのほかにいろいろな花がさいていますね。」
「そうだよ。秋はいいね。これからの季節,あちこちてくてくしながら,いろいろな花や虫を発見してごらん。」
キクイモ