1.身近な自然の観察
(3)季節と生物
(79)花ちゃんの『夏の花』作品展
「花ちゃんは,植物博士だよね。花の色って,どのくらいあるの。」
「そうね,花の色っていろいろあるわ。例えば,赤い花,黄色い花,白い花,青い花,それから,むらさき色の花もあるわ。」
「ところで,あのさ。おいら,思いついたけど,花の色というのは,一色でない場合もあるよね。それに,赤とむらさきの中間の色もあるよね。まったく,花の色というのは,どのくらいの種類があるんだろう。」
「本当ね。何種類あるんだろう。それに,花の色というのは,何か意味があるのかな。」
「もちろん,意味があるんだ。ただ,ぐうぜんに見えるような花の色でも,それぞれには,ちゃんとした意味があるのさ。自然がつくったものに意味のないものなんてないのさ。全部じゃないけど,花の色は季節によって少しちがうよ。」
「思い出したわ。いつかモンタ博士がお話ししてくれたけど,春には黄色の花が多いんですよね。」
「そうだね。木が芽吹きはじめのころは,木の幹の色などが灰色やセピア色で,黄色の花が目立つんだね。特に,山の木では黄色いものが多いね。」
「それから,5月から6月ころ,ちょうど初夏のころになると,白い花が目立つようになるんでしょ。」
「そうだね。緑がこくなると,真っ白な花は,とっても目立つんだね。」
「それでは,夏から秋にかけては,赤やむらさきの花が多くなるんですよね。モンタ博士。私,学校の近くでたくさんのオレンジ色の花を見つけたの。それをスケッチしたの。見てくれる。」
「うわー。花ちゃん,じょうずだね。やっぱり天才だ。」
「それじゃ,みんなで,花ちゃんの『夏の花』の作品展を見ることにしよう。」