トウショキッズ 東書KIDS

  • HOME
  • みなさまへ
  • 保護者の方へ
  • 先生へ
花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
3.動物どうぶつ世界せかい
 (7) ハチ・チョウ・ガ以外いがい昆虫こんちゅうのなかま
6.その
 (1) 動画どうがたのしむ世界せかい
(66)風船虫ふうせんむしってどんなむし
写真
花ちゃん
「あれ? これはなんですか。色紙いろがみがういたりしずんだりしているわ。」

「これは,風船虫ふうせんむしというものだよ。正しくはコミズムシというんだ。」
モンタ博士

オーくん
風船虫ふうせんむしいたことのない虫だな。それに,なんだかかゆくなるかんじだね。」

「よーく,てごらん。どんなうごきをするか,じいっと見てみよう。」
モンタ博士

花ちゃん
「あ! いま,もぐっていったよ。あ! あか色紙いろがみをつかんだわ。」

オーくん
「あれあれ? 今度こんどは,あか色紙いろがみったまま,うかんでいくぞ。」

花ちゃん
「どうするのかな? あれ,うえまでったわ。あ! 色紙いろがみからをはなしたわ。」

オーくん
色紙いろがみがまたちていくぞ。あ! また,ちがう風船虫ふうせんむしが色紙をってうかんでいくぞ。こりゃ,おもしろいや!」

花ちゃん
をはなした風船虫ふうせんむしは,すぐにまたもぐるのね。なんだか,とってもかわいい虫ですね。」

オーくん
「いろいろないろ色紙いろがみがうかんだりしずんだり, とってもきれいだね。」

花ちゃん
「そうね。わたし風船虫ふうせんむしっちゃった。」

色紙いろがみうえったり,したに行ったりするのがたのしいね。このようすが紙風船かみふうせんをついたときにそっくりなので,風船虫という名前なまえがついたんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「でも,どうして,そんなにうかんだりしずんだりするのかな。」

花ちゃん
「それから,このむしなにのなかまなんですか。」

コミズムシ
「このコミズムシというのはね,水生すいせいのカメムシみたいなものだよ。おなかのところにたくさんののようなものがついていて,そのなか空気くうきをためているのさ。」
モンタ博士

オーくん
「ということは,うきぶくろをっているようなものなんですね。」

「そうなんだ。だから,いつもなにかにつかまっていないと,ういてしまうのさ。」
モンタ博士

花ちゃん
くさくきいしならばうごかないけど,色紙いろがみだとういてしまうんですね。」

「そうだね。本当ほんとうへんむしはすごい虫,おもしろい虫だね。」
モンタ博士

オーくん
「ところで,だれが,こんなあそびをおもいついたんだろう。」

「だれがおもいついたんだろうね。こんなはなしいたことがあるよ。このコミズムシはかりをもとめてぶことがあるそうなんだ。ある,あるとき,ある場所ばしょで,あるおうちの電灯でんとうひかりを求めて飛んでいったんだ。そしたら,つかれて,飛ぶのをやめてちたところが,おちゃのコップのなかだったらしいんだ。そして,すぐにもぐっていって,お茶がらをってうきがったということさ。」
モンタ博士

花ちゃん
「ふーん。本当ほんとうかどうかかりませんが,なんだかありそうなおはなしですね。」

風船虫ふうせんむしのつぶやき
 いやー! はじめまして。おいらはコミズムシでやんす。最近さいきん,めっきりとおいらのなかまたちがすくなくなったみたいでさびしいね。でも,上川口小学校かみかわぐちしょうがっこううら谷戸やとは,自然しぜんがいっぱい,自然の宝庫ほうこなんで,おいらもきていけるってことでやんす。でもよ,だれがはじめたかはらねえけどよ,おいらだってつかれるよ。しょっちゅううえったり,したに行ったりとよ。コミズムシのメタボリック症候群しょうこうぐんなんていたことねえよ。でもよ,運動うんどうすることはいいことだ。また,えささがしのたびをしながらいたりしずんだりするか。
   てくてく自然散歩シリーズ
このページの先頭へ