3.動物の世界
(3)脊椎動物のなかま
(65)いろいろなカエル君,登場
「あ! オジャマジャクシ・・・。」
「ちがうよ! オタマジャクシでしょ。花ちゃん。」
「そうだ,そうだ。オタマジャクシでした。写真の下の2ひきのオタマジャクシは,見たことあるような気がするけど・・・。」
「上のちょうでっかいのもオタマジャクシ?」
「そうだよ,オジャマジャクシ。じゃなかった,オタマジャクシだよ。上の大きいのは,『ウシガエル』というカエルのオタマジャクシだよ。」
「それにしても大きいな。おいら,初めて見たな。だいたい8センチくらいあるよ。」
「これは小さいほうだよ。10センチくらいのも見たことあるよ。」
「モンタ博士,下のオタマジャクシは何というカエルですか?」
「左がアズマヒキガエル。右がヤマアカガエルだよ。みんな学校の近くにいるカエルだよ。」
「ウシガエルって,初めて聞く名前だな。オタマジャクシがこんなに大きいんだから,カエルも大きいんだろうな。」
「そうだね。日本で一番大きいカエルだね。でも,もともと日本のカエルではないんだよ。外国から持ってきたカエルだよ。」
「外国から持ってきたカエル? どういうことですか?」
「それは,人間が食べるためさ。食用ガエルということさ。それが,いまにげだして,あちこちにいるというわけさ。」
「ふーん。そうなんだ。」
「そして,さらに,みんながよく知っているザリガニ(正しくはアメリカザリガニ)は,このウシガエルのえさとして持ちこまれたものなんだよ。」
「え! それじゃ,このウシガエルというのは,あのザリガニをばりばりと食べちゃうの。」
「だから,どのくらい大きいか分かるだろう。」
「たいした,たまげた!」
「でもね,世界にはもっと大きいカエルがいるんだ。本当にびっくりひっくりカエルだ。」