トウショキッズ 東書KIDS

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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
3.動物どうぶつ世界せかい
 (7)ハチ・チョウ・ガ以外いがい昆虫こんちゅうのなかま
(55)ピッカピカのタマムシくん登場とうじょう
写真
タマムシ
花ちゃん
「うわー,とってもきれいな(むし)ね。たしか,タマムシというんでしょ。」

オーくん
「そのとおりさ。タマムシさ。それにしてもおいらのデジカメ(じゅつ)はたいしたもんだろう。とっても上手(じょうず)()れているだろう。」

花ちゃん
「この()(かぶ)(うえ)にいるタマムシは()きているんでしょ。」

オーくん
「もちろんさ。この写真(しゃしん)()(とき)には,(いき)をころして・・・。そろり,そろりと(ちか)づいたのさ。それにしても,みごとなかがやきが上手(じょうず)に撮れているすばらしい写真だ。」

「オー(くん)(うで)()げたね。とても上手(じょうず)だ。(たま)のようにかがやいて()えるね。」
モンタ博士

オーくん
「え! (たま),たま,タマがどうかしたの。」

「いやだな。オー(くん)(たま)とは,タマムシの玉だよ。この玉は宝石(ほうせき)という意味(いみ)さ。宝石のようにかがやいているということさ。」
モンタ博士

花ちゃん
「きれいなのは()かったけど,タマムシの不思議(ふしぎ)(おし)えて。」

オーくん
()ってました。これから,オー(くん)昆虫(こんちゅう)てくてくだ。(はな)ちゃん。(なん)でもいいから質問(しつもん)してごらん。」

花ちゃん
「では,質問(しつもん)1。オー(くん),どうしてタマムシはあんなにきれいなの。」

オーくん
()ってました,その質問(しつもん)。タマムシのあの(うつく)しさは(いろ)ではないんだよ。」

花ちゃん
(いろ)ではない? どういうことですか。」

オーくん
「そうなんだ。モルフォチョウというチョウがいるけど,あのチョウと(おな)じで(しき)()(いろ)ではなく,(はね)(おう)(とつ)(ひかり)(はん)(しゃ)して()る色なんだ。これを(むずか)しいことばで『構造(こうぞう)(しょく)』とか『(ひかり)干渉(かんしょう)』とかいうんだけどね。」

花ちゃん
「ふーん。(なん)だかとっても(むずか)しい(かん)じがするな。」

オーくん
「そんなに(むずか)しく(かんが)えるのことないよ。(シー)(ディ)のウラ(めん)がにじ(いろ)(ひか)るよね。あれと(おな)じというわけさ。」

写真
花ちゃん
「では,質問(しつもん)2。オー(くん),どうしてタマムシはあんなに(ひか)らなきゃならないの。」

オーくん
「またまた,この質問(しつもん)()っていたんだよね。そもそも,(むし)天敵(てんてき)(なに)かな。」

花ちゃん
「それは,(とり)でしょ。」

オーくん
「そのとおりだね。(とり)だね。鳥はひまさえあれば,(むし)をつかまえて()きるために()べるし,ひなたちのエサにするよね。その(とき),虫を食べようとした時に,『ピカッ』って(ひか)ったら,おどろくでしょ。おどろいて虫とりをやめるよね。そのために,タマムシは光るのさ。」

花ちゃん
「そうか,(わたし)(おも)()したわ。(はたけ)CD(シーディ)がぶらさがっているのを()たことがあるけど,それは,(とり)よけのためなのね。」

玉虫(たまむし)の厨子(ずし)
 日本(にほん)にある最古(さいこ)仏壇(ぶつだん)()ばれるものが,(ほう)隆寺(りゅうじ)にある「玉虫(たまむし)厨子(ずし)」です。1300年前(ねんまえ)飛鳥(あすか)時代(じだい)(つく)られたといわれています。厨子(ずし)というのは,(ほとけ)(さま)仏像(ぶつぞう)やお(おきょう)()れるもので,(たか)さが2(メートル)ほどあるそうです。(はね)がいたんで,かがやきがなくなったために,1960年に模造(もぞう)されましたが,その(とき)使(つか)ったタマムシの(かず)は,な,な,(なん)と5348(ひき)だそうです。
   てくてく自然散歩シリーズ
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