3.動物の世界
(2)動物の体のつくりとはたらき
(4)鳥のなかま
(36)いろいろな鳥のくちばしのひみつ
「花ちゃん。この前の花ちゃんの鳥のいろいろな足の秘密,大発見はすばらしかったね。もうほかにはないのかな。ぼくも大発見したいな。花ちゃん。どう思う。」
「そうね。まだ何かありそうだけど・・・。えーと,よく考えてみましょう。」
「モンタ博士が言っていたけど,生活する場所によって,足の形がちがうんだよね。生活するってどういうことかな。花ちゃん,分かる。」
「生活? 生活って何だろう。国語辞典で調べてみようか。えーと,生活,生活,あった!『生活―生きて活動すること。食べたり,ねむったり,生きていくこと』と書いてあるわ。」
「生きて活動することというのは,住んでいる場所ということだから,足のちがいということだ。それから,食べること? ・・・食べること? ・・・分かった。花ちゃん,なぞはすべてとけた。」
「何が分かったの。私にも教えて!」
「鳥博士のオー君の考えが正しければ・・・そうだ。鳥の図鑑で確かめてみよう。」
ということで,オー君は図鑑を探しに図書室にすっ飛んで行ったとさ。すると・・・。
「わしの仲間のくちばしを見てごらんよ。鳥やけものの肉をひきさきやすいように,みんな先がまがっているよ。」
ワシ
「荷物をつりあげるクレーン車ににているわ。」
「カワラヒワやシメ,イカルなどの鳥は,木の実が好きだろう。それで,固い木の実をわるために,じょうぶでしっかりしたくちばしが必要なんだ。」
シメ
「そうか。木の実を専門に食べる鳥のくちばしはペンチににているわ,何だか。オー君。おもしろくなってきたわね。いろいろ調べてみたら,もっと大発見ができるわよ。」
「コゲラなどのキツツキ類は,木のみきをつっつくだろう。だから,これまたじょうぶでとがったくちばしになっているんだ。」
アカゲラ
「そうか。木に穴を開けて中の虫を食べるんだから大工さんが使う『のみ』のようになっていないとだめなのね。」
「まだあるぞ。川や海の近くにいる鳥で,砂の中の虫などを探してえさをとるシギなどの仲間はくちばしが長いんだ。」
シギ
「なるほど。これは,ごはんを食べるときのはしに感じがにているかな。」
「ペリカンという鳥もいるよね。こいつは,特にくちばしがおもしろいと思ったら,こいつらは,たぶん魚をすくって食べるんじゃないかな。」
ペリカン
「そうか。くちばしがバケツの役目をしているというわけね。大きなくちばしなら,どんどん,魚もとれるということね。」
「花ちゃん。ヨタカという鳥は飛びながら虫をすいこみやすいように,くちばしができているんだ。」
ヨタカ
「オー君のもっている虫取りあみににているわ。あれ? モンタ博士。いたんですか。何か元気がないみたいですね。どうしたんですか。」
「あーあ。モンタ博士がお話ししようと思ったことを二人でどんどん大発見してしまうんだもん。モンタ博士はひまになってしまうよ。あーあ。つまんないの・・・。しょぼん。」