トウショキッズ 東書KIDS

  • HOME
  • みなさまへ
  • 保護者の方へ
  • 先生へ
花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
1.身近みぢか自然しぜん観察かんさつ
 (3)季節きせつ生物せいぶつ
(11)温度おんど変化へんかもの恒温こうおん動物どうぶつ変温へんおん動物)
花ちゃん
「モンタ博士(はかせ)(いま)ね,理科(りか)(みず)のいろいろな変化(へんか)様子(ようす)をお勉強(べんきょう)しているの。とっても(たの)しいわ。」

オーくん
(みず)をアルコールランプで(ねっ)したり,こおらせたりするんだ。たくさんの実験(じっけん)がぼくは(たの)しみだな。」

(みず)蒸発(じょうはつ)やふっとうなどの実験(じっけん)(たの)しそうだね。()をつけてやるんだよ。 ところでさ,温度(おんど)()(もの)ということで,この(まえ),ある()(りょう)()つけたんだ。」
モンタ博士

オーくん
(おん)()()(もの)? どういうことかな。」

花ちゃん
(おん)()(へん)()()(もの)生活(せいかつ)ということかしら。」

「まあ,そういうことだろうね。人間(にんげん)などほにゅう(るい)恒温(こうおん)動物(どうぶつ)といって,いつも(からだ)温度(おんど)一定(いってい)だろう。ところがね・・・。」
モンタ博士

オーくん
「はちゅう(るい)両生類(りょうせいるい),それに,魚類(ぎょるい)変温(へんおん)動物(どうぶつ)といって,(まわ)りの(おん)()()わると,それにつれて体温(たいおん)が変わる動物なんだよね。ぼく,よく()ってるだろう。えっへん。どんなもんだい。」

「よく勉強(べんきょう)しているね。たいしたものだ。人間(にんげん)はね,体温(たいおん)が20()以下(いか)になると,()きていけないんだ。でもね,動物(どうぶつ)(なか)には,ものすごく(さむ)さに(つよ)いものがいるんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「どんな動物(どうぶつ)がいるのかな。」

(たと)えばね,ヒキガエルなんかは,マイナス20()という,(ひく)温度(おんど)でも()なないんだ。皮膚(ひふ)がこおってカチカチに(かた)まっていても,もとの温度にもどせばまた()(かえ)るんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「マイナス20()といえば,(みず)はもちろんこおってしまうよね。それでも()きているなんてたいしたものだね。ぼく,おどろいちゃうな。」

「おどろくのはまだ(はや)いよ。ここに金魚(きんぎょ)が金魚ばちにいたとするね。金魚ばちをそのままこおらせてしまっても,こたつの(なか)()れたり,ストーブのそばにおいて(こおり)をとかしたりすれば,また(げん)()(およ)()すんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「そんなことして()んでしまわないのかな。だいじょうぶなの。」

「それがだいじょうぶなのさ。シベリアという(さむ)(しょ)にいるサケはもっとゆかいだよ。(かわ)にたまごを()みに()たサケは,川といっしょにこおったまま(なん)(げつ)()ごし,(はる)になって(こおり)がとけると,また元気(げんき)よく(およ)ぎはじめるのさ。」
モンタ博士

オーくん
「なーるほどね。おもしろそうだな。ぼく実験(じっけん)してみようかな。」

花ちゃん
「でも,どうしてそんなに(さむ)さに(つよ)いのかな。不思議(ふしぎ)だわ。」

自然(しぜん)世界(せかい)には不思議(ふしぎ)なことがいっぱいあるんだね。ところで,どうして(さむ)さに(つよ)いかというとね,(からだ)表面(ひょうめん)はこおっても(なか)まではこおらず,冬眠(とうみん)のようなものかもしれないね。」
モンタ博士

オーくん
「もうほかには,(さむ)さに(つよ)()(もの)はいないのかな。」

「ウニやヒトデはマイナス5()でもだいじょうぶだし,イソギンチャクはマイナス10度でも平気(へいき)らしいよ。それに,なんとカタツムリはマイナス120度(自然界(しぜんかい)ではそんな(ひく)温度(おんど)はない)の(さむ)さでもたえられるということだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「マイナス120()!!! すごいなー。」

オーくん
(ひく)(おん)()(さむ)さに(つよ)()(もの)のことは()かったけど,その反対(はんたい)に,ものすごく(あつ)い温度でも生きられる生き物はいないのかな。」

理科(りか)(たの)しみ】
 (みず)は0()(ぎょう)()(てん)(こお)りだし,(やく)100度の沸点(ふってん)沸騰(ふっとう)するなど,理科(りか)自然界(しぜんかい)のいろいろな法則性(ほうそくせい)発見(はっけん)する(たの)しい教科(きょうか)である。近年(きんねん)()どもの理科ばなれなどと()われているが,本来(ほんらい)は子どもは理科()きである。理(ことわり)の科学(かがく)が理科であり,未知(みち)の科学の世界(せかい)をかいま()ることは()(てき)(こう)()(しん)(たん)(きゅう)(しん)(ふる)()たせるものである。小学校(しょうがっこう)理科の目標(もくひょう)自然(しぜん)(した)しみ,()(とお)しを()って観察(かんさつ)実験(じっけん)などを(おこな)い,問題(もんだい)解決(かいけつ)能力(のうりょく)と自然を(あい)する心情(しんじょう)(そだ)てるとともに自然の事物(じぶつ)現象(げんしょう)についての理解(りかい)(はか)り,()(がく)(てき)()(かた)(かんが)(かた)(やしな)う,と学習(がくしゅう)指導(しどう)要領(ようりょう)にもある。
   てくてく自然散歩シリーズ
このページの先頭へ