【事例5】ネットいじめ

■ネットいじめとは?

 電子メールや掲示板(けいじばん)など,ネットワークシステムの機能(きのう)を利用していじめをすることを「ネットいじめ」といいます。ある人の悪口を書いたメールを転送(てんそう)し合ったり,掲示板などで,複数(ふくすう)の人がある一人を,よってたかっていじめたりする行為(こうい)のことです。写真つきのメールを転送し合うケースもあります。

■問題事例

 B君といっしょに(じゅく)に行くために,A君は待ち合わせをしていました。やがて,親友のB君が公園に来たのですが,ちょっと心配そうにA君に話しました。
(B君)「ちょっとA君,これ知ってる? みんな,ひどいことしているよ。」
 B君の携帯(けいたい)電話に届いたメールには,A君をからかう言葉が書かれており,さらに写真も添付(てんぷ)されていました。そして,そのメールと写真がある掲示板に()せられていることもB君から聞きました。A君とB君は,塾に行くのをやめて帰宅(きたく)し,家の人に相談することにしました。

■問題への対応

 決して,泣き寝入りしてはいけません。すぐに家の人に相談し,家の人といっしょに学校の先生に相談に行くといいでしょう。メールの内容を教えてくれたB君に,メールのデータを消さないようにお願いをし,証拠(しょうこ)が必要になったときに協力をしてもらいましょう。できれば,いじめのメールを印刷してもらいましょう。
 また,掲示板などに書かれている場合は,家の人から,掲示板があるサーバーを管理(かんり)している業者に対して,削除依頼(さくじょいらい)をしてもらいましょう。
 ネットいじめがおさまらないようでしたら,人権擁護局(じんけんようごきょく)の「子どもの人権110番」(0570−070−110)に電話をして相談したり,警察の生活安全課に相談したりしましょう。

■明日への対策

  • ネットいじめに限らず,困ったことがあったら,すぐに家の人に相談するようにしましょう。
  • メールなどで書いた悪口が予想以上に早く,しかも広範囲(こうはんい)に広がり,自分一人では責任を負いきれないことになる可能性があります。いじめは,悪い行為(こうい)ですが,ネットいじめは,その範囲の広さからもっと悪い行為であることを理解しましょう。
<参考になるサイト>
人権擁護局(じんけんようごきょく)
http://www.moj.go.jp/JINKEN/index.html
警視庁(けいしちょう) 情報セキュリティ広場(プロバイダー責任制限法(せきにんせいげんほう)施行(しこう)されました)
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/haiteku/haiteku/haiteku402.htm
前のページへ戻る