【事例2】携帯(けいたい)電話番号(うらな)

■携帯電話番号占いとは

 みなさんの中にも「占いが好き」という子は,たくさんいると思います。携帯電話の番号を使って占いをするサイトがあります。とても楽しそうに見えるのですが,中には携帯電話番号を集めるために作られているような悪質(あくしつ)なものもあるようです。ときには,好きな人の携帯番号を聞くきっかけや友達になるきっかけとして,「携帯番号占い」が利用されることがあるようです。軽い気持ちで自分や家族,友達などの携帯番号を入力(にゅうりょく)して送信(そうしん)してしまうと,個人情報を他人(たにん)提供(ていきょう)してしまうことになるので注意しましょう。
 また,携帯番号だけでなく,名前や住んでいる所などを入力させるサイトもあるので,不注意に送信するのはやめましょう。

■問題事例

 Aさんは,大の占い好きです。ある日,友達のBさんから,「携帯電話番号占い」のサイトがあるということを教えてもらいました。早速(さっそく)アクセスしてみると,「今日はイマイチ」と出てきました。あまり良くなかったので,もう一度チャレンジしてみることにしました。今度は「今日は(ちょう)ハッピー」と出ました。「同じ番号なのに変なの。でも,まあいいか。」と軽い気持ちで,家族の携帯番号でもやってみました。

■問題への対応

 携帯番号占いを作っている人たちが,良い人たちばかりだとは限りません。もし,個人情報を集めるためだけに携帯番号占いのサイトを作っているとしたら,入力・送信した携帯番号に,商品を売りつける電話がかかってきたり,何も買っていないのに「代金を払え」というような電話がかかってきたりすることが考えられます。もしも,自分や家族の携帯電話に,発信元(はっしんもと)がだれかわからないような電話がかかってくるようになったら,出ない方がよいでしょう。また,携帯電話に出るときには,すぐに自分の名前を言わないことも大切なことです。ときどき,「ワン切り」をして,こちらからかけるのを待っているような場合もありますのでむやみにかけ直すのはやめましょう。
 個人情報は,一度,他の人に知られてしまうと取り戻すことができません。携帯番号を変えるか,携帯電話を解約(かいやく)しない限り,その番号には,迷惑(めいわく)な電話がかかってくるかもしれません。携帯電話会社によっては,迷惑な電話を着信拒否(ちゃくしんきょひ)にするサービスを行っているところがありますので,家の人と相談をして,そうしたものを利用すると良いでしょう。ただし,そういうサービスに(たよ)り切って,やたらに個人情報を送信してしまわないように気をつけましょう。

■子どもへの対応

 自分で勝手に,自分や家族の携帯番号を携帯のサイトなどに入力して送信することはやめましょう。もし,どうしても必要なときには,家の人と相談してからにしましょう。もちろん,友達の携帯電話番号を送信するのもダメです。友達どうしで相談して,おたがいに個人情報は大切だから,やたらに人に教えたり,メールやインターネットで送信したりしないように話し合っておきましょう。
 軽い気持ちやちょっとしたいたずらのつもりで送信しても同じことです。友達を(きず)つけて後悔(こうかい)する前に,やめる勇気(ゆうき)を持ちましょう。

■明日への対策

  • 個人情報を入力させるようなサイトは,家の人にそばについてもらって使うようにしましょう。
  • 友達ともよく話し合って,みんなで個人情報を守るようにしましょう。もし,少しでもいやな思いをしたら,家の人に相談しましょう。
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