【事例1】デジタル万引き
デジタル万引きとは?
デジタル万引きとは,本屋さんなどで雑誌などの記事や写真を携帯電話のカメラを使って撮影することです。それは,本の内容を勝手にコピーしてしまうことと同じことです。本に書かれている情報を本を買わずに手に入れてしまうことは,本屋さんの商売のじゃまをしていることと同じことになります。
問題事例
本屋さんなどで,本の記事や写真などを携帯電話のカメラを使って写したり,また複数のページにわたって写してしまうという悪質な事例もあるようです。こうしたことは,本屋さんの営業妨害にもなりかねません。最近では本屋さんなどでも,「カメラ付き携帯電話などでの撮影はご遠慮ください」といった張り紙をして,お客さんに注意をうながしているところも増えてきています。
問題への対応
ネット上の掲示板などで,デジタル万引きは,著作権法上の私的利用のための複製にあたるから問題ないという書きこみを見かけることがあります。しかし,これこそ情報モラルの問題といえるでしょう。こうした行為は,本屋さんへの迷惑を考えればつつしむべきことといえるでしょう。
本屋さんが立ち読みを許してくれているのは,食品売り場で,お客さんに試食をさせているのと同じ意味があるといえます。では,試食用の食品の前にテーブルを持ってきて,ご飯のおかずとして食べるようなことをしたらどうでしょうか? それは試食の範囲を超えてしまうのではないでしょうか。それは完全なルール違反だといえます。また,そういう行為は法律にふれてはいませんが,常識のない恥ずかしい行為ではないでしょうか。デジタル万引きも立ち読みの範囲を超えた行為だと思います。情報化社会の常識としてルールに反する行為であるということをよく理解しておくことが必要だと思います。
明日への対策
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デジタル万引きは社会のルール違反になります。
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書店やコンビニに並ぶ本や雑誌は商品であり,お金を払って買うべきものです。デジタル万引きが本屋さんに与える影響について考えてみましょう。