千葉県
県章:
  カタ カナの「チ」と「ハ」を図案化したもの。
面積:
  5,156.62(km2)
人口:
  6,240,455
県の花:
県の木:
県の鳥:
県の魚:
  ナノハナ
マキ
ホオジロ
タイ
地図

mark1
[1]県名の由来
 「総国(ふさのくに)」が千葉県へ?
 天富命(あまのとみのみこと)が四国の阿波(あわ)の人々をつれ,土地を求めて黒潮の流れに乗りこの地を訪れ,麻(総)を 栽培させたところ,良質の麻が成長した所を「総国」といい,阿波から来た人々の住み着いた所を「安房(あわ)」と名づけまし た。後に都に近い所を「上総(かみつふさ)」遠い所を「下総(しもつふさ)」と呼ぶようになりました。大化の改新によって安 房(あわ)・上総(かずさ)・下総(しもうさ)の3国となりました。江戸時代には,10万石の佐倉藩を除けば20余りほどの 小藩が置かれました。明治4年の廃藩置県(はいはんちけん)により,安房に4県,上総に12県,下総に7県,同年の版籍奉還 (はんせきほうかん)により,安房と上総を木更津県,下総を印旛(いんば)県と新治(にいはり)県に統合。さらに明治6年, 木更津県と印旛県を統合して千葉県とし,柴原和(しばはらやわら)が初代県令に就任,県庁は千葉町に置かれました。千葉とい う地名の由来は,「クズの葉が繁茂する土地」「千葉氏の出自(しゅつじ)した羽衣伝説」などの諸説がありますが定説はありま せん。

mark2
[2]境界線の策定にまつわる話
 明治8年,千葉・新治両県は利根川を挟んでそれぞれ管轄しているこ とから,住民の不便,治安管理,また利根川の洪水対策等を理由に新治県を廃して千葉・茨城両県に分割することを千葉・茨城・ 新治の3県令が連名で申請した結果,新治県を廃して香取(かとり)・海上(うなかみ)・匝瑳(そうさ)の3郡を千葉県に編 入。また,葛飾郡の一部と結城(ゆうき)・猿島(さしま)・岡田・豊田の各郡を茨城県へ,葛飾郡の他の一部を埼玉県と東京府 へ移管し,現在の県域が確定しました。

mark3
[3]千葉県の位置
 日本列島が南西日本から北東日本へ折れ曲がる首都圏の東側に位置 し,一部が太平洋側に突き出た房総半島からなります。北は利根川を隔(へだ)てて茨城県,西の北半分は江戸川を隔てて埼玉 県・東京都とそれぞれ接し,南と東を東京湾・太平洋と四方を川と海に囲まれています。

mark4
[4]県庁所在地の位置と名称
 明治6年に県庁が置かれた千葉市は,県の政治経済・文化の中心であ るとともに県下各地への交通の基点ともなっています。鎌倉時代から室町末期にかけて,千葉氏の城下町として発展してきた古い 歴史をもっています。大正10年1月,旧千葉町が市制を施行して千葉市となり,平成4年4月に第12番目の政令指定都市とな りました。明治・大正・昭和と東京との結びつきを深め,商業都市として発展する一方で軍関係の施設も多く設置され,軍都とし ても栄えました。第二次大戦中戦災を受け市街の大半を焼いたが,都市湾岸の埋立地に誘致された大工場や千葉港の拡充等により 京葉工業地帯の中核都市として発展しています。

mark5
[5]何でもお国自慢
 千葉県の農業は温暖な気候と豊かな土壌(どじょう),そして大消費 地の首都圏を抱え,古くから江戸の台所として生鮮食料品の供給基地としての役割を果たしてきました。現在は,農業総生産額で は,北海道に次いで全国第2位となっています。また,三方を海に囲まれ,特に半島沖合で太平洋を北上する黒潮(暖流)と南下 する親潮(寒流)が合流することから,年間を通じて各種の魚介類が水揚げされています。また,東京湾岸の京葉ウォーターフロ ントには,「東京ディズニーランド」,「幕張メッセ」,DNA研究所を中核とした「かずさアカデミアパーク」などが立ち並 び,世界の最先端をゆく一大ソフトコンビナートが展開されています。空(成田新東京国際空港)と海(千葉港)の玄関を持つ立 地条件に加えて,東京湾の中央部を橋とトンネル約15qで木更津と川崎を結ぶ「東京湾アクアライン」の平成9年12月開通に より,世界に開かれた高度工業県としても期待されています。
 一方,世界でも最大規模を誇る縄文時代の加曽利(かそり)貝塚(千葉市)や,原始から近世の生活史に重点を置いた東洋一の 国立歴史民俗博物館(佐倉市)や約66qの長さ日本一の砂浜が続く九十九里浜。冬,一足早い春を告げる南房総の花畑などを求 めて全国各地からの観光客数全国第3位を誇る観光資源にも恵まれています。
 主な人物としては,日蓮宗の開祖である日蓮(にちれん),日本初の実測全国地図「大日本沿海與地全図」を作った伊能忠敬 (いのうただたか),さつまいもの栽培と普及に努め,大凶作を救った青木昆陽(あおきこんよう)などが挙げられます。

 


   

Copyright (C) 2003 by Tokyo Shoseki Co.,Ltd. All rights reserved.