NO.96

アオキの鉄砲遊び

「あれ? 花ちゃん。何やってるの。」
「アオキの実で遊んでいるのよ。アオキのてっぽうよ。」
「え! どうやって遊ぶの。おいらにも教えておくれよ。」
「えっへん。それでは、花ちゃんの草花遊び教室の始まり始まりです。まず、アオキの実を取って、元の方をつめで少しけずるのよ。こうやって、こうやって、4分の1くらいけずるのよ。」
「それから、それから、どうすんの。」
「親指と人指し指ではさんでから、エイッと、とばすのよ。人の顔に向けてやってはだめよ。これで、花ちゃんの草花遊び教室はおしまい。」
「へえーっ! なるほどなるほど。でも、ちょっとむずかしいかな。」
「そんなことないわよ。何回かやっているうちに、じょうずになるわよ。」
「どれどれ、モンタ博士にもやらせてほしいね。エイッと。」
「うわあー、モンタ博士は上手だな。」
「もちろんさ。小さいころにいっぱい遊んだもんね。草花遊びって、遊んでいるうちに、植物のいろいろなようすを知ることができるんだね。実の大きさやつるつる感などなど。」
「草花遊びって、とってもためになる遊びなんですね。」
「そうだね。植物を観察するのには、見る、さわる、においをかぐ、味をみる、音を聞くなどの五感を活用することが大切だけど、モンタ博士は、6つ目として、『あそぶ』ということも大切なことだと思うね。」

アオキのつぶやき

初めまして、おいらはアオキ。なぜ、アオキという名前になったとかいうと、枝や幹どが青っぽいので、アオキとなったらしいんだ。でも、ちょいと待てよ。アオキといっても青くはないぜ、緑色だろうと文句をいう人がいるかもしれないが、青とは、ブルーからグリーンまで範囲が広いんだな。そう言えば、アオゲラという鳥も、羽の色が緑色だあね。なお、アオキの全世界共通語の学名は、Aucuba japonica (アウクバ・ヤポニカ)というそうなんだ。ちょいと難しい話になってごめん。結局、名前なんてけっこう単純さ。青いからアオキ、たけえからタケ(竹)、まっすぐだからまっすぎで、そんでスギ(杉)。カエルの手みてえだから、かえる手、そんでカエデ(かえで)になったというわけなのさ。


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