NO.86

ヒガンバナのひみつ@

「あ! ヒガンバナだ。このお花って、秋のお彼岸(ひがん)にさくから、ヒガンバナっていうんですよね。」
「そのとおりだよ。さすが、植物博士の花ちゃん。よく知ってるね。」
「モンタ博士、このヒガンバナって、何かへんだ。ふつう、植物は、葉っぱがたくさんあるでしょう。でもこいつには、葉っぱが1まいもないよ。」
「そのとおり、よく観察しているね。」
「それじゃ、こいつは、葉っぱなし植物?というわけですか。」
「ヒガンバナという植物はね、花が終わって10月ごろから葉っぱが出てきて、冬の間は青々した葉を見せてくれる。ところが、5月ごろになると、葉がかれて、地上には何も見えなくなるんだ。うそだと思ったら自分で球根をほっておうちに植えてみるとよく分かるよ。モンタ博士もおうちに植えてあるよ。一年中観察できるぞ。季節の変化を見ていくことを『けいぞく観察』っていうのさ。」「ヒガンバナという植物はね、花が終わって10月ごろから葉っぱが出てきて、冬の間は青々した葉を見せてくれる。ところが、5月ごろになると、葉がかれて、地上には何も見えなくなるんだ。うそだと思ったら自分で球根をほっておうちに植えてみるとよく分かるよ。モンタ博士もおうちに植えてあるよ。一年中観察できるぞ。季節の変化を見ていくことを『けいぞく観察』ってい うのさ。」
「なるほど、そいつはおもしろそうだ。おいらもけいぞく観察にチャレンジだ。」
「でも、モンタ博士。ヒガンバナには毒があるって聞いたことがあるわ。私は、ちょっとこわい感じだわ。」
「毒といってもたいしたことないよ。それに、昔の人は、食べるものがない時 に、ヒガンバナの球根を水にさらして食べたということだよ。毒草というのはいろいろあってね。薬にもなるものもあるんだ。スイセンやスズラン、それに、フクジュソウだって毒草だよ。まあ、毒草のお話は、また、そのうちね。」
「ね! 花ちゃん。この花、真っ赤でなかなかきれいじゃないか。」
「ほんとだ。あざやかな色よね。なんかエキゾチック(外国のふんいきがある)な感じよね。あ! この花、花びらが6枚ある。ということは、ユリの仲間ということですか。」
「さすが、花ちゃん。いいところに気がついたね。ユリに近いんだけど、よーく見ると、ユリの仲間と決定的にちがうところがあるんだよ。それはね、同じ6まいの花びらでも、実のできるところが、ユリは花の上で、ヒガンバナは花の下にできるということさ。それが、ユリ科とヒガンバナ科の大きなちがいさ。」
「ふーん。分かったような、分かんないような感じ。でも、ヒガンバナって、どんな実や種ができるのかな。
「それは、いい質問だ。ヒガンバナの実や種を見つけたらえらいぞ。持ってきたら、さか立ちして校庭を歩いてやるよ。」…ヒガンバナの話はつづく。

三倍体植物とは

種子のないヒガンバナには実や種子がない。それは、ヒガンバナは染色体が三倍体であるためです。日本のヒガンバナは3n=33本の染色体を持っています。植物は、ふつう、偶数倍数体であれば、減数分裂をして正常な生殖細胞をつくることができ、種子繁殖で、遺伝的な多様性を維持することができます。ところが、ヒガンバナのような三倍体植物では、減数分裂がうまくいかず、生殖細胞が正常にできないので、種子はできません。そこで、栄養繁殖のみで増えるのです。いわば、日本のヒガンバナはクローンということで、遺伝的に均一ということです。なお、中国のヒガンバナは2n=22で種子ができます。


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