NO.75
カミキリムシの特徴
シロスジカミキリ
ゴマダラカミキリ
「うわー! カミキリムシだ。すっごいな。かっこいいな。」
「左のシロスジカミキリは,おとといの月曜日の全校朝会の後に,先生が見つけてくれたのよね。すっごく大きいカミキリムシね。何センチくらいあるのかしら。」
「そうだね,5センチくらいはあるはずだよ。日本で一番大きなカミキリムシなんだぞ。それから,右のゴマダラカミキリは,3センチくらいあるよ。 2年生が自分でつかまえたらしいよ。すごいね。」
「これだけの大型のカミキリムシが,いろいろたくさん見られるというのは,すごいわね。」
「そうだよ。おいらたちの自慢(じまん)の雑木林(ぞうきばやし)なんだ。」
「それだけ,ぼくたちのまわりにはたくさんの自然があるということね。」
「そうだな。これからも,いっぱいいっぱい自然をさがそうね。」
「そうね,そうしましょう。」
「ところでさ,花ちゃん,下のカミキリムシを見たことあるかい。」
ルリボシカミキリ
「うわー。すごい。きれい!」
「すごいね。きれいだね。それ に大きいね。でもね,カミキ リムシを見つけてそれだけで 喜んでいたのでは…, ちょっとね。」
「ちょっとって…,何なの。 いけないの?」
「せっかくだから,いろいろなカミキリムシがいるのだから,そのとくちょう,つまり,にているところとか,ちがうところとかをみんなで見つけようよ。そして,科学していこうよ。」
「よし,いいよ。まず,カミキリのとくちょうは何といってもあの大きな強いあごだ。それで,紙でも切ってしまうので,紙切り虫という名前なんだ。」
「でも,どうして,そんな強いあごをもっているんだろう。」
「そのとおりだね。どうしてか,なぜかといろいろと考えていこうよ。だんだん,おもしろくなってきたね。自分の考えを言ってごらん。」
「ぼくは,やっぱりけんかするときのためかと思うな。」
「それから,かぶりついて食べるのにつごうがいいのかも。」
「なるほど,なるほど。それから,それから。」
「それから,カミキリムシはどれも幼虫の時には,木の中にいるだろう。そして,木の中で成虫になる…ん…だ。あ! そうか。分かった。木の中で成虫になって,それから外に出てくる時に,強いあごがないと,木をかじって出てこられないからかも。」
「ちょっと待って! カミキリムシは木の中にたまごを産むんでしょう。その時もし,木の幹(みき)がかたかったら,たまごを産めないわ。たまごを産む前に,あごで幹にきずをつけるのかもしれないわ。」
「いろいろ考えてみようよ。まちがってもいいんだ。教室はまちがえてもいい所さ。しばらく,置いておくから,じっくりと観察してみよう。」
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