NO.68

ハナミズキの葉っぱでモビール遊び(植物マジック)

スズメバチ
オー君 「あ! モンタ博士だ。」
花ちゃん 「こんにちは,モンタ博士。」
モンタ博士 「ちがう,ちがうあるよ。わたし, モンタ博士のお友だちのマジカル モンタと申します。日本人では ないよ。手品をやるマジッシャンあるよ。」
オー君 「ふーん。でも,モンタ博士に そっくりだな。」
花ちゃん 「ほんとうにそっくりだわ。ところで,あの…,マジカル モンタさん。何をやっているんですか。」
モンタ博士 「もちろん,マジックだよね。よい子のためにマジック教えるよ。おもしろいよ。どうかお急ぎでなければ,ゆっくりと見ていってほしいね。いっしょに遊びたいね。よーろしーく。」
オー君 「こりゃ,おもしろそうだ。花ちゃん,いっしょに見よう。」
花ちゃん 「そうね,楽しそうね。あ! 葉っぱを1枚出したわよ。何をするのかな。」
モンタ博士 「さあさあ,マジカルモンタの葉っぱマジックショーの始まり始まりあるよ。 どこにでもある,ただふつうの葉っぱあるね。」
オー君 「葉っぱをどうするのかな?」
花ちゃん 「あれあれ! なんだか,葉っぱを ちぎりはじめたわ。」
スズメバチ
モンタ博士 「さあさあ,気合を入れて,このどこにでもある葉っぱを『お手手パワー,お手手パワー』と じゅもんをとなえながら,やさしくひっぱるあるよ。」
花ちゃん 「あ! 葉っぱが…。」 スズメバチ
オー君 「あ! ちぎれた葉っぱが…, 空中にうかんでる…。」
モンタ博士 「さあさあ,みなさん。ごらんあるよ。な,な,なんとも不思議(ふしぎ),切れたはずの葉っぱが,下に落ちない あるよ。みごとなマジックにみなさん の拍手(はくしゅ),ほしいあるよ。」
花ちゃん 「すごーい。パチパチパチ。」
オー君 「おみごと! マジカルモンタさん。ところで, どうなっているんですか。葉っぱをちょっと見せてくれませんか。」
モンタ博士 「さあさあ,どうぞどうぞ。今からみんなにたね明かしするあるよ。花ちゃん, オー君。よく見てごらん。何か気がつくことないあるね。」
オー君 「あ! 白い糸みたいなものがあるよ。」
モンタ博士 「そうよそうよ。この白い糸がマジックのたねあるよ。」
花ちゃん 「マジカルモンタさん,これは,なんの葉っぱなんですか。」
モンタ博士 「ハナミズキの葉っぱね。あちこちの公園やお庭にたくさん植えられているあるよ。どこにでもあるからね。」
オー君 「マジカルモンタさん,ほかにどんな葉っぱでできるんですか。」
モンタ博士 「そうねそうね。ミズキやヤマボウシなどのミズキ科の植物,それにアジサイなんかでもできるあるよ。しかし,自分でいろいろな葉っぱをちぎってみてごらんあるよ。そんで分ったら教えてくださいあるよ。」

▼植物の導管

 本文中の白い糸のようなものこそ,植物の導管です。上記の植物などは,この導管が他の植物よりも強靭で,簡単にはちぎれないようです。なお,この導管の中を流れる液には,栄養となる無機塩類に加え,ホルモンやタンパク質や糖質などが含まれています。この有機物質は,根が作り出し,導管の中へ分泌したものです。また,ヘチマの導管液は,ヘチマコロンの成分として,お肌をきれいにするのに役立っています。

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