NO.66

ういたり、しずんだり・・・風船虫ってどんな虫

花ちゃん 「あれ? これはなんですか。色紙がういたりしずんだりしているわ。」
モンタ博士 「これは,風船虫というものだよ。正しくはコミズムシというんだ。」
オー君 「風船虫? 聞いたことのない虫だな。それに,何だかかゆくなる感じだね。」
モンタ博士 「よーく,見てごらん。どんな動きをするか,じいっと見てみよう。」
花ちゃん 「あ! 今,もぐっていったよ。あ! 赤い色紙をつかんだわ。」
オー君 「あれあれ? 今度は,赤い色紙を持ったまま,うかんでいくぞ。」
花ちゃん 「どうするのかな? あれ,上まで行ったわ。あ! 色紙から手をはなしたわ。」
オー君 「色紙がまた落ちていくぞ。あ! また,ちがう風船虫が色紙を持ってうかんでいくぞ。こりゃ,おもしろいや!」
花ちゃん 「手をはなした風船虫は,すぐにまたもぐるのね。何だか,とってもかわいい虫ですね。」
オー君 「いろいろな色の色紙がうかんだりしずんだり, とってもきれいだね。」
花ちゃん 「そうね。私,風船虫,気に入っちゃった。」
モンタ博士 「色紙が上に行ったり,下に行ったりするのが楽しいね。このようすが紙風船をついた時にそっくりなので,風船虫という名前がついたんだよ。」 コミズムシ
コミズムシ
オー君 「でも,どうして,そんなにうかんだりしずん だりするのかな。」
花ちゃん 「それから,この虫は何の仲間なんですか。」
モンタ博士 「このコミズムシというのはね,水生のカメムシみたいなものだよ。おなかのところにたくさんの毛のようなものがついていて,その中に空気をためているのさ。」
オー君 「ということは,うきぶくろを持っているようなものなんですね。」
モンタ博士 「そうなんだ。だから,いつも何かにつかまっていないと,ういてしまうのさ。」
花ちゃん 「草の茎(くき)や石ならば動かないけど,色紙だとういてしまうんですね。」
モンタ博士 「そうだね。本当に変な虫はすごい虫,おもしろい虫だね。」
オー君 「ところで,だれが,こんな遊びを思いついたんだろう。」
モンタ博士 「だれが思いついたんだろうね。こんな話を聞いたことがあるよ。このコミズムシは明かりを求めて飛ぶことがあるそうなんだ。ある日,ある時,ある場所で,あるおうちの電灯の光を求めて飛んでいったんだ。そしたら,つかれて,飛ぶのをやめて落ちた所が,お茶のコップの中だったらしいんだ。そして,すぐにもぐっていって,お茶がらを持ってうき上がったということさ。」
花ちゃん 「ふーん。本当かどうか分かりませんが,何だかありそうなお話ですね。」

▼風船虫のつぶやき

 いやー! 初めまして。おいらはコミズムシでやんす。最近,めっきりとおいらの仲間たちが少なくなったみたいでさびしいね。でも,上川口小学校の裏の谷戸は,自然がいっぱい,自然の宝庫なんで,おいらも生きていけるってことでやんす。でもよ,だれが始めたかは知らねえけどよ,おいらだって疲れるよ。しょっちゅう上に行ったり,下に行ったりとよ。コミズムシのメタボリック症候群なんて聞いたことねえよ。でもよ,運動することはいいことだ。また,えささがしの旅をしながら浮いたり沈んだりするか。

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