|
|
「あ! オジャマジャクシ…。」 |
|
「ちがうよ! オタマジャクシでしょ。花ちゃん。」 |
|
「そうだ,そうだ。オタマジャクシでした。写真の下の2ひきのオタマジャクシは,見たことあるような気がするけど…。」 |
|
「上のちょうでっかいのもオタマジャクシ?」 |
|
「そうだよ,オジャマジャクシ。じゃなかった,オタマジャクシだよ。上の大きいのは,『ウシガエル』というカエルのオタマジャクシだよ。」 |
|
「それにしても大きいな。おいら,初めて見たな。だいたい8センチくらいあるよ。」 |
|
「これは小さいほうだよ。10センチくらいのも見たことあるよ。」 |
|
「モンタ博士,下のオタマジャクシは何というカエルですか?」 |
|
「左がアズマヒキガエル。右がヤマアカガエルだよ。みんな学校の近くにいるカエルだよ。」 |
|
「ウシガエルって,初めて聞く名前だな。オタマジャクシがこんなに大きいんだから,カエルも大きいんだろうな。」 |
|
「そうだね。日本で一番大きいカエルだね。でも,もともと日本のカエルではないんだよ。外国から持ってきたカエルだよ。」 |
|
「外国から持ってきたカエル? どういうことですか?」 |
|
「それは,人間が食べるためさ。食用ガエルということさ。それが,いまにげだして,あちこちにいるというわけさ。」 |
|
「ふーん。そうなんだ。」 |
|
「そして,さらに,みんながよく知っているザリガニ(正しくはアメリカザリガニ)は,このウシガエルのえさとして持ちこまれたものなんだよ。」 |
|
「え! それじゃ,このウシガエルというのは,あのザリガニをばりばりと食べちゃうの。」 |
|
「だから,どのくらい大きいか分るだろう。」 |
|
「たいした,たまげた!」 |
|
「でもね,世界にはもっと大きいカエルがいるんだ。本当にびっくりひっくりカエルだ。」 |
|