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「モンタ博士! きのう,ひょうがふったんですよ。」 |
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「すごかったな! 大きな大きな氷のかたまりが,空から落ちてきたんだ。」 |
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「それは,それは,めずらしいものを見ることができてよかったね。」 |
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「みんなで外に出ていって,ひょうをたくさん集めたの。」 |
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「楽しかったな。あ! そうだ。ゴーだ!!!」 |
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「あれ!オー君,ねえねえ,どこに行くの?」 |
しばらくすると,オー君が何冊も本を持ってもどってきたとさ…。 |
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「ふむふむ…,なるほど…。あ! そういうことか…。」 |
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「どこに行っていたの。ひょうはもうやんでしまったわ。」 |
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「なあ,花ちゃん。おいらたちは,いつもモンタ博士にいろいろなことを教えてもらうだろう。今日は,ひょうについて自分で調べたんだ。」 |
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「うわー! すごいね。それで,ひょうって,雪じゃないし,雨でもない。どうして,ひょうってできるの?」 |
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「えっへん。まず,ひょうは,超あばれんぼうの積乱雲(せきらんうん)という雲のしわざさ。」 |
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「雲のしわざ? 積乱雲って,入道雲のことでしょ。」 |
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「まあ,そういうことだけど。きのう,ひょうがふる前に,ものすごいカミナリがなったよね。」 |
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「そうそう,すごいカミナリだったわ。」 |
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「そのカミナリ雲のしわざなのさ。雲が できて雨のつぶが落ちそうになると, はげしく上へ上へと空気がのぼるんだ。 これを上昇気流というんだ。」 |
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「それで,それで…。」 |
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「上に行くと,冷やされて,また落ちそ うになって,また上に上がっていくこ とをくり返すうちに,氷が大き くなっていくんだよ。ひょうがふるの は,5月が一番多いそうなんだ。」 |
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「すごい,パチパチパチだ。オー君には感心したね。えらいね。ひょうを見て, ああ,ひょうだ。おもしろいなで終わらずに,どうしてか? なぜだろうと疑問(ぎもん)に感じて,いろいろと調べたオー君にはなまるだ。拍手(はくしゅ)だ。」 |