NO.61

レンギョウの落下傘(らっかさん)とヤエムグラの勲章(くんしょう)

レンギョウ
レンギョウ
オー君 「あ! クルクル花だ。みんなで橋の上からクルクルして遊んだね。」
花ちゃん 「たしか,レンギョウというお花でしたよね,モンタ博士。」
モンタ博士 「よく覚えていたね。さすがは花ちゃん,植物博士だね。」
オー君 「本当に楽しかったね。おいら,植物と仲良くできた感じがするよ。でも,モンタ博士,もうこのごろはクルクル花がかれてきているよ。」
モンタ博士 「そうだね。季節は少しずつ変化しているからね。クルクル花が終わったから,もう遊べないなんて言わないで,ほかに何かないかさがそうよ。」
花ちゃん 「あ! 向こうからかわいい1年生が歩いてくるわ。あれ? 何か胸につけているわ。よく見ると,お洋服のそでやかたやあちこちにつけているわ。」
オー君 「モンタ博士,葉っぱがお洋服につくなんてとっても不思議(ふしぎ)ですね。あ! 思い出した。この前,みんなでひっつき虫をくっつけて遊んだよね。ひっつき虫といっても,虫ではなく植物なんだよね。」
モンタ博士 「ひっつき虫って,オナモミやセンダ ングサという名前の植物だったね。」
花ちゃん 「虫めがねで見たけど,実(み)にト ゲトゲがいっぱいついていたわ。物 にくっついて,どこかに運ばれるん でしょ。」
オー君 「でも,あの1年生がつけているのは,実ではなく,葉っぱだよ。あの葉っぱにもトゲトゲがついているんだ。なんで葉っぱにトゲトゲがついてるんだ。」
モンタ博士 「1年生がつけているのは,ヤエムグラという草だよ。ヒマワリやアサガオを思い出してくらべてごらん。何か気がつくことがないかな?」
花ちゃん 「ヒマワリの茎(くき)は太くてしっかりしているわ。だから,そのまま上にのびるわ。でも,アサガオは茎が細くて自分では上にのびられないから,何かにからみついてグルグルのびるのね。」 くず
ヤエムグラ
オー君 「あ! そうか,分かったぞ。ヤエムグラは茎が弱々しいから,トゲトゲでまわりの草とからみついてたおれないようになっているんだ。」
モンタ博士 「ピンポーン。すごいね,オー君。そのとおりだ。 拍手(はくしゅ)だね。よく気がつきました。なぜ,そうなっているかといえば,必ず,そこには意味があるのさ。 いつも,どうしてそうなっているのか? なぜ,そうなのか? と考えることが大切なのさ。いろいろ考えることはとっても楽しいことなんだ。」

▼地域は子どもの最高の教科書だ!

 子どもにとって世界の広がりとは,自分の住んでいる地域から始まると考えてもよいのだろう。地域を知ることが学習の初めの一歩であり,出発点である。地域の歴史や動植物,産業や人々の生活の様子を知ることが,学習の世界の広がりになる。自分の住んでいる地域に何度も出かけ,もっともっとよく知り,大好きになり,感動を持ってもらいたいというのが,「花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩」のねらいでもある。子どもにとって,地域は生きた最高の教科書かもしれない。

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