NO.56

花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ

□トンボの羽について

  オオシオカラトンボ
オオシオカラトンボ
花ちゃん 「あ! これはシオカラトンボでしょ。」
オー君 「残念でした。これは,オオシオカラトンボというんです。」
花ちゃん 「そっかあ。でも,よく似ているね。」
モンタ博士 「似ていることに気がついたことが大切なんだよ。くわしく名前が分からなくてもだいたいこの仲間だろうと,分かることに意味があるんだ。」
花ちゃん 「ところで,オー君は昆虫(こんちゅう)の観察が大好きでしょ。それで今までにいろいろなものを見てきたと思うけど,トンボって歩くのかな。」
オー君 「そりゃ,観察大好きオー君ですが……え! トンボの歩き方? ちょいと待てよ。トンボが歩くか……???」
花ちゃん 「ねえねえ,トンボってどうやって歩くの。6本の足があるんだから,カブトムシみたいに歩くのかな。」
オー君 「そうだな。おいら,分かんなくなっちゃったよ。モンタ博士助けて。」
モンタ博士 「モンタ博士も,トンボが歩く姿を見たことがないよ。ということは,トンボは歩かないのかな。しばらく待ってね。モンタ博士も調べてみるね。」
  それから数日後……。
モンタ博士 「花ちゃん,オー君。あれからモンタ博士がいろいろと調べたところ,いろいろなことが分かったから伝えるね。おどろき,サプライズばかりだよ。」
オー君 「それで,トンボは歩くの。」
モンタ博士 「それが,トンボの足は歩くためでなく,スイッチということが書いてあったよ。」
花ちゃん 「スイッチ? どういうことですか。」
モンタ博士 「ドンボは歩くのが苦手で,少しの距離(きょり)でも羽で飛ぶんだ。むだに飛んでつかれないように,足が草などにふれるとすぐに羽が止まり,足がはなれるとすぐに羽が動くしくみになっているのさ。つまりスイッチだよ。」
オー君 「そういえば,何かの本に,足の先はとても敏感(びんかん)で触覚(しょっかく)のような役目をしていると書いてあったな。」
花ちゃん 「ということは,飛んでいるときは足はどうなっているの。」
モンタ博士 「飛んでいるときには,足を折りたたんでいるんだ。止まる直前に足を広げるのさ。」
オー君 「なーるほど。うまくできているんですね。」
モンタ博士 「トンボの羽はとても軽くてじょうぶなんだ。だから,あんなに早く飛んだり,急旋回(きゅうせんかい)やホバリングまでできるのさ。」
オー君 「あのさ,おいら思うけど,羽は飛ぶためだけでなく,体を守る役目もあるでしょ。カブトムシやカナブンなどは,前の羽がとてもかたくてじょうぶだね。」
モンタ博士 「そうだね。トンボは自分の身を守るために,羽を厚くじょうずにするだけではなく,うすくても性能のよいものにして飛ぶ力を強くしたんだね。」
花ちゃん 「そういえば,トンボの羽の動き方はほかの虫とはちがうと思ったときがあるわ。」
モンタ博士 「そうだね。セミやチョウ,ガ,ハチなども4枚の羽を使って飛ぶけど,トンボとはちょっとちがうんだ。何がちがうのかというと,セミなどは,前の羽と後ろの羽をいっしょに動かすようにフックのようなものがついているんだ。だから,トンボの方がより複雑な動きができるということなんだ。これからもいろいろな虫がどうやって飛ぶかを観察していこうね。」

▼双翅目(そうしもく)の羽について

 ハエやカ,アブなどは2枚しか羽がないので,この仲間を双翅目(そうしもく)といい ます。前の羽はきちんとありますが,後ろの羽は退化(たいか)して小さくなってしまい,飛ぶための役目をしていないようです。その後ろ羽は,うちわ形やたいこばち形をしていて,平均木昆(へいきんこん)と呼ばれるものになっています。


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