NO.55

花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ

□ピッカピカのタマムシ君登場

  タマムシ
タマムシ
花ちゃん 「うわー,とってもきれいな虫ね。たしか,タマムシというんでしょ。」
オー君 「そのとおりさ。タマムシさ。それにしてもおいらのデジカメ術はたいしたもんだろう。とっても上手に撮れているだろう。」
花ちゃん 「この切り株の上にいるタマムシは生きているんでしょ。」
オー君 「もちろんさ。この写真を撮る時には,息をころして……。そろり,そろりと近づいたのさ。それにしても,みごとなかがやきが上手に撮れているすばらしい写真だ。」
モンタ博士 「オー君,腕を上げたね。とても上手だ。玉のようにかがやいて見えるね。」
オー君 「え! 玉,たま,タマがどうかしたの。」
モンタ博士 「いやだな。オー君。玉とは,タマムシの玉だよ。この玉は宝石という意味さ。宝石のようにかがやいているということさ。」
花ちゃん 「きれいなのは分かったけど,タマムシの不思議を教えて。」
オー君 「待ってました。これから,オー君の昆虫(こんちゅう)てくてくだ。花ちゃん。何でもいいから質問してごらん。」
花ちゃん 「では,質問1。オー君,どうしてタマムシはあんなにきれいなの。」
オー君 「待ってました,その質問。タマムシのあの美しさは色ではないんだよ。」
花ちゃん 「色ではない? どういうことですか。」
オー君 「そうなんだ。モルフォチョウというチョウがいるけど,あのチョウと同じで色素の色ではなく,羽の凹凸(でこぼこ)に光が反射して出る色なんだ。これを難しいことばで『構造色』とか『光の干渉(かんしょう)』とかいうんだけどね。」
花ちゃん 「ふーん。何だかとっても難しい感じがするな。」
オー君 「そんなに難しく考えるのことないよ。CDのウラ面がにじ色に光るよね。あれと同じというわけさ。」
  CD
花ちゃん 「では,質問2。オー君,どうしてタマムシはあんなに光らなきゃならないの。」
オー君 「またまた,この質問を待っていたんだよね。そもそも,虫の天敵は何かな。」
花ちゃん 「それは,鳥でしょ。」
オー君 「そのとおりだね。鳥だね。鳥はひまさえあれば,虫をつかまえて生きるために食べるし,ひなたちのエサにするよね。その時,虫を食べようとした時に,『ピカッ』って光ったら,おどろくでしょ。おどろいて虫とりをやめるよね。そのために,タマムシは光るのさ。」
花ちゃん 「そうか,私,思い出したわ。畑にCDがぶらさがっているのを見たことがあるけど,それは,鳥よけのためなのね。」

▼玉虫の厨子(ずし)

 日本にある最古の仏壇(ぶつだん)と呼ばれるものが,法隆寺にある「玉虫の厨子」です。1300年前の飛鳥時代に造られたといわれています。厨子というのは,仏様の仏像やお経を入れるもので,高さが2mほどあるそうです。羽がいたんで,かがやきがなくなったために,1960年に模造されましたが,その時に使ったタマムシの数は,な,な,何と5348匹だそうです。


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