NO.47

花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ

□楽しい植物マジックBナツメの葉っぱでチョコの味が大変身)

花ちゃん 「モンタ博士,この前ね,私,タケニグサで遊んだの。去年,モンタ博士が教えてくれた,あのサインペン草ですよ。」
モンタ博士 「ほほー,それはよく覚えていたね。」
オー君 「モンタ博士,おいらはね,カタバミの葉っぱで10円玉みがきのマジックをやったんだ。10円玉がピッカピカになったよ。」
モンタ博士 「二人とも,よく覚えていてくれたね。モンタ博士はうれしいよ。」
花ちゃん 「もちろんですよ。だって,植物でこんなおもしろいことができるなんて,      本当に楽しいんだもん。」
モンタ博士 「そうだね。楽しいね。植物は,動物とちがって自分では動けないだろう。      だから,こっちから何か働きかけないといけないのかもしれないね。何かアクションを起こすことにより,いままで気づかなかったことが分かるもんね。」
オー君 「モンタ博士,何かほかに楽しい植物マジックはないの。」
モンタ博士 「そうだな。いろいろやってきたけどね……。あ! そうだ。それじゃ,今日はシベロンブロックにしよう。」
花ちゃん 「何ですか。そのシベロンブロックって?」
モンタ博士 「まあまあ,ついておいで。てくてくしよう。あ! あそこにあるよ。この木の葉っぱだよ。一つ採ってごらん。」
花ちゃん 「何ですか。この葉っぱは。」
  ダイコンの葉
ナツメの木
モンタ博士 「この木はね,クロウメモドキ科のナツメという木だよ。この葉っぱをお口に      入れて,ムシャムシャ,モグモグとやってごらん。少し苦いかもしれないけど,まあ,そんなことは,気にしない,気にしない。食べても平気だよ。」
オー君 「あれ,ちょいと苦いな。」
モンタ博士 「それじゃ,ここいらでおやつの時間にするとしよう。チョコレートを持ってきたから,みんなで食べよう。」
オー君 「ヤッター! チョコレートだ。かんげき。うまそうだ。あまそうだ。」
花ちゃん 「私も食べたい。食べたい。」
モンタ博士 「それじゃ,食べてみるか。仲良くけんかしないでね。ほら,お口に入れてごらん。」
オー君 「いただきまーす。お口にポイっと。モグモグ??」
花ちゃん 「私も,モグモグ。あれ??」
モンタ博士 「どうですか。お味は……。」
オー君 「な,な,何だ。こりゃ??」
花ちゃん 「な,な,何? あれ? 変だわ。おかしいわ。どうして。おもしろい。」
モンタ博士 「だから,言っただろう。今日の植物マジックは,ナツメの葉っぱだよ。」
花ちゃん 「どうして,どうしてなの。モンタ博士。」
モンタ博士 「CMでもやっていたけどね。例えば,『痛い』と体で感じることがあるけど,これは,どうしてかというとね。難しいお話になるけどね,受容体(じゅようたい)とか,リセプターとかいうものがあるんだけど,『痛い』と感じる前に,先回りをして,『痛い』と感じるものにフタをしてしまうものがあるんだ。簡単にいうと,ブロックしてしまうということだね。」
オー君 「なるほど。そうか,分かったぞ。ナツメの葉っぱの場合は,チョコレートがあまいと感じる前に,あまいと感じるものにフタをしてしまうということですね。」
モンタ博士 「そのとおり。難しい説明は下に書いてあるから読むといいよ。まあ,ともかく,植物というのは,自分で動けないから,観察するときは,自分からいろいろと五感を使ってみることが大切だよ。でも,何でも口に入れてはいけないよ。」

▼あら不思議? 植物マジック・・・ナツメの巻

 ナツメの葉をよくかんでみると,少し苦い感じがするが,これは,葉の成分の中にあまさをブロックするサポニン系のジュジュポサイドなんとかというものがあり,あまさを全く感じなくなるから不思議である。これは,舌の表面のあまさを感じる細胞のリセプターをブロック(フタを)してしまうから。ナツメは芽吹きが遅く,初夏にならないと葉を展開しない。だから夏芽。しかし,実にはサポニン系の成分は含まれていない。だって,実にその成分があったら,ナツメの砂糖づけを食べてもあまくも何ともないもんね。


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