NO.41

花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ

□あまいクズの花のひみつを観察しよう(蜜標ーみっぴょうについて)

オー君 「みなさん,ごぶさたしておりました。ぼくはいつも元気なオー君です。」 image
花ちゃん 「はーい。みなさん,こんにちは。いつも明るく,笑顔いっぱいの花ちゃんです。」
モンタ博士 「またまた,みなさんにお会いできて,とってもうれしいね。ところで,今日もみんなで植物観察,昆虫(こんちゅう)採集に出かけよう。そして,生き物の不思議な世界をいっぱい,いっぱい見つけようね。」
オー君 「あれ? クンクン??? 何だか,どこかであまい,いいにおいがするぞ。何だろう。」
花ちゃん 「そうね。何だか,ブドウのようなにおいがするわ???」
モンタ博士 「においの正体はね…。ほら,あそこにあるつる植物のクズの花だよ。」
オー君 「え? くず…クズ…? へんてこな名前だな。」
  くず
花ちゃん 「へんてこでもないわ。クズというのが本当の名前なのよ。そうですね。モンタ博士。」
モンタ博士 「クズというのは,根っこを掘ってね,くず粉というデンプンをとってね。風邪(かぜ)の薬にもなるんだよ。昔から人と植物は仲良しだったんだよね。」
花ちゃん 「もっと近くでにおいをかいでみましょうよ。」
オー君 「そうしよう。そうしよう。」
花ちゃん 「クンクン。いいにおいだわ。」
オー君 「クンクン。あまいにおいだ。キャンディーのようなにおいだね。」
モンタ博士 「キャンディーのようなにおいか…。うまいことをいうね。そうだ,ここで復習だよ。植物の観察で大切なことはどんなことだったかな。」
オー君 「五感を使って観察するんですね。」
花ちゃん 「目だけでなく,さわってみたり,においをかいでみることが大切なんでしょ。ときには,自分の口で味をみることだってやってみてもいいんでしょ。」
モンタ博士 「ピンポーン。そのとおり。ただし,お口に入れるときは,安全なものだけにするんだよ。ところで,クズの花をよく見てごらん。どうなっているかな。」
花ちゃん 「ジロジロ…ジロリ…。あれ,色がちがう。」
オー君 「え! 色がちがう? どういうことなの。」
花ちゃん 「全体的に赤紫色をしているけど,真ん中だけ少し黄色いわ。どうしてかな。」
モンタ博士 「よいことに気がついたね。どうしてかなと考えること,なぜかなと想像することが大切だと思うよ。生物の世界では必ず何か意味があるはずだね。」
オー君 「分かった。みつだ。」
花ちゃん 「え! みつ? みつってあのあまいみつ?」
オー君 「そうだよ。植物が花を咲かせるのは,ぼくたち人間のためじゃない。もちろん虫のためでもない。自分自身の子孫を残すためさ。」
花ちゃん 「それで,それで…。」
オー君 「赤紫色(あかむらさきいろ)の中に黄色があれば目立つでしょ。その目立つ場所に虫が頭をつっこんでみつをすうのさ。この時に,花粉がついて,次の花に受粉するのさ。つまり,目立つ色でミツのありかを虫たちに教えているというわけさ。」
モンタ博士 「ピンポーン。そのとおり。みつのありかを示すしるしなので,難しい言葉で「蜜標(みっぴょう)」というのさ。さあ,これから,虫たちが来るぞ。みんなでじっくりと観察することにしよう。」
  くず
くず

▼デジカメ写真も入れ,いちだんと充実させ60号まで掲載いたします。

理科ばなれや自然ばなれがさけばれていますが,本来,子どもは自然に対してはとても敏感(びんかん)で,すばらしい感性を持っていると信じています。ゲームやパソコンなどバーチャルな世界がすべて悪いというわけではありませんが,草木のかおりや大地のにおい,虫の動きや感触(かんしょく)など,子ども時代にぜひ体験してほしいと願っています。その自然の本当の姿を子どもたちに少しでも理解してもらい,自分たちの住んでいる所にほこりと愛着を持ってもらいたいと思います。虫や植物などの様子,自然観察の方法,さらに生態的な内容も含め,いろいろと書きつづっていきます。デジカメで撮った写真もたくさん入れていきます。また前号までと同様に子どもたちに親しみやすいものにしたいと思い,会話形式にしてあります。今後も一生懸命(いっしょうけんめい)に工夫し自分自身も勉強を重ね続けていきたいと思います。

よろしくお願いします。…モンタ博士の友達の森田弘文より。


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