花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ


 オオイヌノフグリのひみつB
ねえ,オー君。この前の大発見はすごかったけど。私,何だか気になることがあるの。さっきからずうっと考えているのよね。」
だから,何がどうしたのさ。」
この前ね,オオイヌノフグリを観察する時に,オー君はひざをついて観察したと言っていたわよね。」
そうだよ。そんなの決まってるよ。だって,立っていたら,花が小さくてよく見えないじゃん。それじゃ,観察なんかできないじゃないか。」
そこなの,そこなの。そこが問題なのよ。」
何がそんなに問題なの。ぼくには,花ちゃんが何を言いたいのか,さっぱりと分かんないけどな。」
立っていたら,オオイヌノフグリが観察できなかったということは,それだけオオイヌノフグリが小さくて,地面に低く生えていたということでしょ。」
そうだよ。地面にペタッとある感じだったけどな。それがどうしたの。」
そこで,私は考えたの。この前,ロゼットを見た時と同じなのよ。今ごろ花を咲かせるような草は,みんな背が低いんじゃないのかなって?」
うむ? それってどういうことだ。」
私,考えたの。なぜオオイヌノフグリは背が低いのかが分かったのよ。」
あ! そうか。背が低ければ,冷たい風にあたらなくてもすむんだ。花ちゃん大発見だね。すごいことに気づいたね。」
そのとおり。花ちゃん,すごいぞ。拍手。パチパチパチ。とってもいいところに気がついたね。」
そうなんだ。今ごろ,特に早春とかいう季節に花を咲かせる草花は,みんな背が低いんだ。だから,北風にも負けないでちゃんと生えているんだ。」
モンタ博士はね,花ちゃんと同じことに気づいていたよ。」
どういうことですか。」
駅からてくてく学校まで歩きながら,モンタ博士は,田んぼのあぜ道やその他あちこちときょろきょろ植物を観察しているんだ。それで気がついたね。」
どんなことですか。」
花ちゃんがオオイヌノフグリで発見したことと同じだよ。今ごろはね,ナズナ,タネツケバナ,ヒメオドリコソウ,オランダミミナグサなどが花を咲かせているんだけど,みんな背が低いんだよ。4月,5月となれば,背たけも伸びるけど,今ごろは,まだまだおチビちゃんだね。背たけが低ければ,風の抵抗(ていこう)もあまり受けないもんね。」
すごいね。花ちゃん。モンタ博士と同じ発見をしてたんだね。」
花ちゃんは,本当によく観察していたんだね。じーと見ていると,いろいろなことに気づくんだね。それがすばらしいことだね。」
花ちゃん博士に拍手! パチパチパチ。」
まあ,うれしい。私,もっともっとこれからも観察していくわ。」
そのとおりだね。オオイヌノフグリが花をさかせている。ああきれいだな,で終わってしまってはつまんない。名前を知ることももちろん大切だけど,なぜそこにオオイヌノフグリが生えているか。どうしてそこじゃないとオオイヌノフグリは生えていないのかとか,空気との関係,土との関係,気温との関係,などなど,いろいろな環境(かんきょう)と合わせて,どうしてかなあと,その意味を考えることがとっても大切なことなんだよ。科学するということは,そういうことなんだよ。」


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